石破茂氏「被災者を励ますのは温かな食事だ」、自衛隊明記も安保基本法も 総裁選演説会

自民党総裁選(27日投開票)に立候補した9氏が12日に臨んだ所見発表演説会で、石破茂元幹事長(67)は能登半島地震の被災直後の状況について「101年前の関東大震災のときと変わらない。体育館で雑魚寝。先進国で日本だけだ」と述べ、「家が壊れ、職を失った人たちがなぜ体育館で雑魚寝、なぜ冷たい弁当を食べないといけないのか。被災した人を励ますのは、温かくておいしい食事だ」と強調し、発災3時間を目途に簡易トイレや簡易ベッド、キッチンカーなどを被災者のもとに派遣する仕組みを整備する考えを示した。

憲法9条への自衛隊明記については「必要なことだ」と述べた上で「この国は50の基本法があるが、安全保障基本法はない。それでよいのか。防衛力整備のあり方、自衛官の処遇を書くことで、独立と平和を守っていかないといけない」と指摘し、集団的自衛権やシビリアンコントロール(文民統制)などを明文化した「安全保障基本法」の制定を主張した。

冒頭、石破氏は「果たした功績、多大な努力に敬意を表し、今後さらに指導をたまわりたい」と述べ、岸田文雄首相(党総裁)に対する気遣いを忘れなかった。


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