高市早苗氏、中国に「言うべきは言う」尖閣ブイは撤去 韓国は「昭和ソング人気うれしい」

自民党の高市早苗経済安全保障担当相(63)=衆院奈良2区=は9日、党総裁選(12日告示、27日投開票)への立候補を表明した記者会見で、中国について「世界共通の課題はともに取り組む。言うべきことは言う」と述べ、中国が尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺の日本の排他的経済水域(EEZ)内に設置した海上ブイは「撤去する」と語った。

ブイは昨年7月に尖閣の北西約80キロで中国の海洋調査船による設置が確認された。岸田文雄首相も昨年11月、習近平国家主席に対し「即時撤去」を求めたが、中国は対応していない。

高市氏はブイについて、「外務省に『なんで撤去しないのか』と問い合わせたら、『国連海洋法条約にブイを撤去する条文がないから』という。禁じられていないなら、撤去すればいいというのが私の結論だ」と語った。

また、韓国に対しては「非常に良い関係を築いている。岸田首相のご尽力が非常に大きい」と述べた上で、「世界最悪といわれる安全保障環境を考えると、日米韓が安全保障上の絆を強めていくべきだ」と強調した。

「近年は韓国でも日本の音楽が自由に放送できるようになった。懐かしい昭和ソングが韓国で人気があることを、嬉しく思っている。協力できる分野でしっかりと深めていく」とも語った。


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