林芳正氏「何といっても1次産業。自分で稼ぐことに人々は幸せ感じるのでは」総裁選演説会

自民党総裁選(27日投開票)に立候補した9氏が12日に臨んだ所見発表演説会で、林芳正官房長官(63)は過去2度、農林水産相を務めた経験を踏まえ、「やはり田舎は1次産業だ。おいしいものを作ってもらい、それを食べにきてもらい、お金が落ちるほど、新しい職場が生まれる。東京でサラリーマンやっている連中も帰ってくるかもしれない」と述べ、農林水産業や観光業の地域振興に力を入れていく考えを強調した。

林氏は「再分配政策も大事だが、自分で稼ぐことに人々は幸せを感じるのではないか」と指摘し、「都合のいい時間に、都合のいい場所で、あるいはリスキリング(学び直し)で蓄えた新しいスキルで仕事をやる。これを拡大することによって、いろんな人がもっと働けるようにする」と述べ、働き方改革も訴えた。

時の政権が閣僚の不祥事などで窮地に陥るたびに後任に起用された経緯を念頭に、「先発もあったが、ピンチヒッターもずいぶんあった。誕生日が1月19日なので『119番、困った時の林芳正』と呼ばれたこともある」とアピールもした。



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