<独自>中国ブイ撤去へ関係閣僚会議立ち上げ 林官房長官単独インタビュー、首相就任の場合

自民党総裁選(12日告示、27日投開票)に出馬を表明している林芳正官房長官は6日までに産経新聞の単独インタビューに応じ、総裁選に勝利して首相に就任した場合、中国が尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺の日本の排他的経済水域(EEZ)内に設置した海上ブイの対応策を検討する関係閣僚会議を立ち上げると明らかにした。林氏は「ブイの撤去を含めて検討する」と強調した。

ブイは昨年7月にEEZの基準となる地理的中間線の東側で確認された。気象観測のほか、軍事目的で海中のデータを収集している可能性が指摘されている。岸田文雄首相が同年11月の日中首脳会談で習近平国家主席に即時撤去を求めたが、中国側は応じていない。

外務省や海上保安庁などが参加する会議を想定。林氏は「(ブイの設置からは)だいぶ時間が経過している。これから1年かけて議論するという類のものではない」と述べ、早期の立ち上げを目指す意向を示した。その上で「外交努力をやっていくのは当然だ」とも語り、引き続き中国側の対応も求めるとした。

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