“超サラブレッド”林芳正官房長官、総裁選目指すも敬遠される「華のなさ」蒸し返される「セクシーヨガ」報道の“お相手”は美ボディ披露中

林芳正官房長官

 

 林芳正官房長官(63)は、自民党総裁選への出馬表明会見を9月3日に開く予定だ。

 

 林氏の総裁選への出馬は、今回が2回めとなる。前回の出馬は参院議員時代、2012年9月の総裁選だった。自民党が下野した時代、谷垣禎一総裁の任期満了による総裁選で、林氏のほか安倍晋三氏、石破茂氏、石原伸晃氏、町村信孝氏の5人が出馬した。

 

 政治担当記者がこう話す。

 

「戦後、参院議員から首相になった人はいません。国会議員であれば首相になれるのですが、参院議員は任期が6年と決まっていて、解散総選挙で国民の審判を受けることがないため、参院議員が衆議院の解散権を持つのは、おかしいのではないか、という考えから、『参院議員は首相になれない』というのが不文律になっています。

 

 そうした状況にもかかわらず林氏は、1972年の推薦人制度導入後では初となる、参院議員からの出馬をしました。必ず将来は総裁総理になるんだ、という強く固い意志を表明した出馬でした。結果は最下位(安倍氏が当選)でしたが、この後、林氏は周囲からも『将来の首相候補』のひとりと目されるようになりました」

 

 

 林氏は東大法学部卒業後、三井物産、林家のファミリー企業であるサンデン交通、山口合同ガスを経て、ハーバード大学大学院に入学。

 

 その後、1992年に父・林義郎氏が大蔵大臣に就任したため、父の大臣秘書官を務めた。1995年の参院選で山口県選挙区から出馬し、初当選。2021年に衆議院に鞍替えし、当選した。

 

「参院議員時代には、異例といわれる5度の入閣(防衛相や農水相など)を果たしています。衆院議員に当選してからは、総裁への道が具体化しました。旧岸田派ではナンバー2の座長を務め、事実上、岸田文雄首相の後継といわれてきました。林氏は父のみならず、祖父、高祖父も衆院議員を務めていて、超がつくサラブレッド家系です。

 

 政治資金の裏金問題で松野博一前官房長官が更迭された後の、官房長官に就任。官房長官は、記者会見などでマスメディアの露出も多く、安倍氏や福田康夫元首相、菅義偉(よしひで)前首相なども首相就任前に経験した“登竜門”のポストです。

 

 政策通で答弁能力にも優れていて、原則、1日2回ある記者会見も、そつなくこなしています。第2次岸田内閣では2年近く外相も務めました。衆参で7回の入閣、そして官房長官と来れば、これはもう党総裁、首相への“黄金ルート”だったはずですが……」(同前)

 

 文句なしの看板ながら、世論調査での人気では上位に食い込めず、有力候補の声もなかなか聞こえてこないのが、林氏だ。その理由について、自民党ベテラン秘書はこう話す。

 

「自民党内では、経歴的にも能力的にもピカイチです。ただし、ひとつだけ難を言えば、『華がない』ということだと思います。平時の選挙ならば、林さんで十分なのですが、いまは国民の自民党への不信感が最高潮に達しているときですから、小泉進次郎氏のような華やかさが、不可欠になっています。林さんにとってはタイミングが悪いとしか言いようがないですね」

 

 そんな林氏で思い起こされるのが、文科相時代の2018年4月、林氏が元グラビアアイドル・庄司ゆうこ氏の経営するヨガスタジオに、公用車で通っていたことを「週刊文春」に報じられたことだ。

 

《林芳正さんって、セクシーヨガ教室に公用車で通ったと言われた人ですよね。いろいろほれば出てくる人ばかりが立候補の自民党》

 

《林芳正首相、セクシーヨガ問題を掘り返されて2日で退陣》

 

 と、総裁選で、このことを思い返す投稿もXでは見られている。

 

 芸能担当記者はこう解説する。

 

「報道時は『セクシー個室ヨガ』とも言われ、いかがわしいサービスを受けたのではないかと話題になりました。これに対して、庄司氏は事実とはまったく違うと反論しています。

 

 一方の林氏は『公私のケジメはしっかりつけるべきだった。混乱を招き、お詫びする』としましたが、いかがわしいサービスを受けたことは否定し、『通常のヨガスタジオ』だと釈明しました」

 

 当時、渦中にあった庄司氏は、2018年11月に同い年の一般男性と結婚。その後、2児をもうけている。現在もヨガスタジオを経営しながら、体の美しさを競うコンテスト「ベストボディジャパン」などにも挑戦中。Instagramをたびたび更新し、40歳、2児の母とは思えぬ美ボディを公開している。

 

 8月29日に、自身を支持する議員らを集めて3回めとなる会合を開いた林氏。出馬に向けて“内憂”は解消できそうだが、“外患”はどうか。

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