自民・小泉進次郎氏「党議拘束かけず採決に」 首相就任で提出方針の選択的夫婦別姓法案

自民党の小泉進次郎元環境相(43)=衆院神奈川11区=は6日、党総裁選(12日告示、27日投開票)への立候補を表明した記者会見で、首相就任時に国会に提出する方針の選択的夫婦別姓制度の導入法案について、党議拘束をかけない考えを示した。「選択的夫婦別姓は家族観、価値観で一人一人の考え方は様々だと思う。私が首相になった暁には選択的夫婦別姓を導入する法案を作り、国会提出して、最後は採決になるが、一人一人を縛ることは考えていない。党議拘束をかけずに法案採決に挑む」と語った。

選択的夫婦別姓を巡っては、総裁選に出馬表明した小林鷹之前経済安全保障担当相らは住民票やマイナンバーカードに請求すれば旧姓が併記されるといった制度の周知徹底を唱えている。

小泉氏は「多くの金融機関では旧姓で銀行口座やクレジットカードを作ることができない。旧姓では不動産登記ができない。契約書のサインも認められない場合がある。研究者は論文や特許の取得時に戸籍上の氏名を用いる必要があって、旧姓は利用できない」と述べた上で、「夫婦別姓を認めてほしいという声に応えたい。夫婦同姓がいいという人は、同性が今まで通り残っている。一人一人の願いに応じて選択を増やしていく。そこに決着をつけたい」と語った。

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