維新、兵庫県知事出直し選に独自候補「擁立めざす」 吉村氏が表明

記者団の取材に応じる日本維新の会の吉村洋文共同代表=2024年9月27日午前11時59分、大阪府庁

 兵庫県の斎藤元彦知事が出直し知事選に臨む意向を固めたことをめぐり、前回知事選で斎藤氏を推薦した日本維新の会の吉村洋文共同代表(大阪府知事)は27日、党として独自候補の擁立を目指す考えを示した。今後、地元県議団と協議し、候補者の選定を進める。

 吉村氏は、県の内部告発への対応は「告発者つぶし」だったと非難。斎藤氏はこの対応をめぐる自らの非を認めていないとし、「間違っていないというのが斎藤知事の最終判断。考え方として大きな違いがある」と指摘した。

 その上で吉村氏は「我々も責任をもって候補者を擁立する」と強調。前回知事選では、自民党とともに斎藤氏を推薦したが、「自民党と一緒にやるつもりはない」として独自候補にこだわる考えを示した。

 この問題をめぐっては、吉村氏は斎藤氏の出直し選立候補表明に先立つ26日午前、内部告発への初動について誤りを認めて謝罪すべきだとの考えを電話で伝えたと説明。斎藤氏は同日午後の会見で自身の対応は間違っていなかったとの認識を示していた。

 この点について、吉村氏は「政策や改革の方向性は一緒なので、もし改善されるというのであれば一緒に戦いたいという思いもあった」と言及。党内では斎藤氏への推薦は難しいとの意見が大勢を占めているとされるが、斎藤氏が謝罪や改善の意思を示した場合は吉村氏自らが党内を説得する考えだったとも明かした。(野平悠一)

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