「1つのワクチンで これだけの論文が出るのは人類史上初めて」 新型コロナワクチンに “ワクチン問題研究会”の医師らが持つ疑問【大石が深掘り解説】

2024年1月、東京の厚生労働省で「ワクチン問題研究会」の記者会見が行われました。

「ワクチン問題研究会」とは、ワクチンの安全性に疑問を持つ医師や研究者が去年設立したもので、会見には代表の京都大学・福島名誉教授、東京理科大学の村上名誉教授、大阪市立大学の井上名誉教授、有志医師の会の藤沢先生、児玉先生、吉野先生が出席しました。

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「ワクチン問題研究会」の目的は、一体何なのか。

これは、“ワクチン接種後症候群”に適切な医療を提供してほしいという目的で設立されました。ワクチンを接種した後に、長期的に副反応で苦しんでいる方がいます。一般的には“ワクチン後遺症”と呼んだりもしています。

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このワクチン接種後症候群は、体への影響が全身性だということなんです。

例えば「広範な全身的な病理」「微小血栓」「免疫的機転」(免疫的な要因)が存在している可能性が高く、症候(いわゆる心身に現れた病的変化)は多種多彩で、疾患の場は特定できない可能性もあり、また全身性と考えるべき症例が多いとしています。症状は多種多様なんです。

「疾患の場は特定できない」というのは、いろんな検査をしても、異常なしという検査結果になるため。そして「全身性」というのは、症状が全身に渡ることで、例えば全身の倦怠感だったり、頭痛、脱毛、さらに下半身が動かなくなる歩行障害、あとは足の親指の先が不随意運動で痙攣するなど、全身に及んでいるという特徴が、これまでこのワクチン問題研究会でも明らかになっているということなんです。

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最終的には…「新型コロナワクチンの有害性を立証したい」

ワクチン問題研究会は「診断基準・検査法・治療法を確立してほしい」そして「患者情報のデータベース化を目指している」としています。

大切なのは、この「検査法」なんです。検査法の目的については「接種被害がmRNAワクチンによることを科学的に証明するための検査法を開発する」と。

実際にワクチンを打って、そして細胞にスパイクタンパクができて、それが悪さをしているのか。そうではなくコロナに感染して、細胞にスパイクタンパクができて、コロナに感染したことによって具合が悪くなっているのか。それをこの検査法を確立してはっきりさせたいということなんです。

この検査法に関しては、かなり進んできているという情報が入っていますが、最終的には「新型コロナワクチンの有害性を立証したい」というふうに考えているんです。

冒頭に触れたワクチンの安全性に疑問を持つ、医師や研究者が去年設立した「ワクチン問題研究会」の記者会見(2024年1月に厚労省で実施)では、中間報告が行われました。

(大阪市立大学・井上正康名誉教授)
「今のところ、201種類の疾患。そして、副作用の報告数としては(世界で)3,071本の論文が出ているということで、一つのワクチンでこれだけの論文が出ているというのは、人類史上初めて」

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井上名誉教授は、ワクチン接種後の健康被害に関する研究論文は、今や世界で3000本以上発表され、症状は、免疫や血液、神経など全身に現れている事実を指摘。さらに…

(東京理科大学・村上康文名誉教授)
「一つの病原部位に(ワクチンの)スパイクタンパクがあるかどうかを明確に証明していく。訴える材料に利用できるまで、しっかりやりたいと思っている」

ウイルスへの免疫を獲得するため、ワクチンが体内で作り出す、スパイクタンパクそのものが体に有害であることを証明していくと、今後の研究方針を示しました。

「国の政策が本当に良かったのか、立ち止まって考えるべき」

(京都大学・福島雅典名誉教授)
「国の政策が本当に良かったのか、謙虚に立ち止まって考えるべき。何が起こっているのか、この事実を事実として認めて共有して、そして未来に向かって進んでいきたいと思っている」

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今も続くワクチン接種に、薬害のおそれはないのか。専門家の研究や学問の場などに関心は広がっていますが、今回の会見で注目したのは「新型コロナワクチン接種後の報告症例」です。

実は、ワクチンの副反応に関して論文が多数出ているという事なんですね。世界で見て3071。日本は447と、これだけいろんな学会が論文を出しているということなんです。

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テーマは何かというと、例えば「血小板の減少」「頭痛」「心筋炎」「血小板減少を伴う血栓症」神経障害の「ギラン・バレー症候群」「アナフィラキシー」「リンパ節腫大」「血管炎」など。

先ほど「全身性」という話もしましたが、ワクチン問題研究会の資料を見てみると、例えば心臓の病気(心筋炎・心膜炎)、腎臓の病気、甲状腺の病気、糖尿病、肝臓の病気、皮膚の病気、中でもやはり「帯状疱疹」に関しては多数論文が出ているということなんです。

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その他にも、目の病気、血液の病気(血小板減少性紫斑病など)、血管の病気、神経の病気(ギラン・バレー症候群など)、全身の病気、脳の病気(くも膜下出血や脳梗塞、脳出血、脳脊髄炎)、肺の病気(間質性肺炎)、副腎の病気、リンパ節・リンパ腫、消化管の病気などとなっているんです。

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これらの疾患に関する学会の症例報告があるということも、1月の会見で明らかになりました。

これまで国が出していた “感染予防効果のデータ” は?

そして、この「ワクチン問題研究会」は、国としても直ちにやってほしいことがあるんだと福島代表が言っていました。それは、この3点。

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①被害者(死亡・副作用による健康被害)の同定と予防接種被害者救済制度認定
➁被害者の救済→補償、適切な医療の提供
③国のワクチン政策の検証と対策

ワクチン接種は、4億回以上行われています。しかし、ワクチンに関して検証が行われているかというと、そういったデータはなかなか見当たりません。例えば「感染予防効果はどうなのか」ということですが、これに関しての検証をまず行ってほしいですね。

そもそも6割7割の人がワクチンを打ったら、集団免疫ができて、感染を予防することができるなんていうふうにも言われていました。そのように専門家に聞きました。そして、そのようにも報道しました。

しかしながら、今は第10波です。新規陽性者の波というのは、定期的にこれまで何度も訪れています。

では、感染予防効果があるのかどうかということなんですが、実際に厚生労働省は感染予防効果とみられるようなデータを出していましたね。ワクチン未接種の人と、2回接種した人と3回接種した人で感染者はどうかというデータを出していました。あれは途中でやめてしまったんですが、あのようなデータをしっかりと公開してほしい。そうすると、検証ができるわけなんです。

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さらに今、ワクチン接種をする意義、意味というのは「重症化予防効果」と厚生労働省は言っています。重症化予防効果に関するデータも厚生労働省にはあるのではないかと思うんです。データを取っているわけですから。

そういう意味では、データがあるのであれば、重症化予防効果もぜひ公開してほしい。それがワクチン接種をこれから続ける上での皆さんの判断材料になっていくと思います。

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