「将来薬害となる可能性も…」 新型コロナワクチンは薬害なのか? 大学での薬害の講義で新型コロナワクチンを取り上げ【大石が聞く】

1月23日、名古屋市立大学薬学部で行われた、ある授業。

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(名古屋市立大学 粂 和彦 教授)
「新しい良い薬を届けることはものすごく大事なんですが、届けた後の安全性もきっちり考えていくことは薬学部の使命だと思いますので、きょうはすごく大事な講義の一つだと思うので、しっかり聞いてください」

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薬の副作用による健康被害、いわゆる“薬害”の授業。
薬物の専門家で医師でもある 粂 和彦 教授が題材に取り上げたのが、ほかならぬ新型コロナワクチン。
現在進行系の薬を巡る問題について考えさせるためです。

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この日は、ワクチン接種後の体調不良が続いている全国患者会のメンバーが、現状を伝える特別講師を務めました。

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「患者の気持ちに寄り添ってくれる薬剤師になっていただきたい」

今も倦怠感と記憶障害が続いている看護師の神谷さん。

(患者の会 神谷さん)
「検査をしても異常が出ない。一般的な検査をしても診断がつかないのが私たちの最大の問題であり特徴」

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そして患者会の代表、木村さん。

(患者の会 木村代表)
「数の先にあるのは当事者の人生であること。確率でも何でもなく、後遺症になった人間にはこれが100%だということを知ってください」

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今も頭痛や重い歩行障害に苦しむ名古屋の井沢さんも。

(患者の会 井澤由紀子さん)
「普通に歩けない。胸がすぐ苦しくなって、当たり前に歩いて、普通の生活ができない」

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それぞれ接種後に起きた様々な症状を伝え、学生たちにワクチン問題をどう捉えるかを問いかけました。

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(患者の会 木村代表)
「私は1回目接種してから症状が出て2回目を止められなかった一人ですが、そのときに相談できる人がいたら、人生が変わったのかもしれないと思う。患者の気持ちに寄り添ってくれる薬剤師などになっていただきたいと思う」

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真剣な表情で授業を受けた学生たち。

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教授は「やっぱり将来“薬害”と呼ばれる可能性はあると思う」

最後に粂教授は…

(名古屋市立大学 粂 和彦 教授)
「今少なくとも、きょうこの講義を聞いてもらって、今でも厚生労働省が接種を進めている。ここから先に出た被害は、やっぱり将来“薬害”と呼ばれる可能性はあると思う」

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(大石アンカーマン)
「ワクチン後遺症の存在を知っていたという方、手を挙げてください」

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(大石アンカーマン)
「…結構知ってたんですね」

(学生)
「直接お話をしていただけて、『なんで自分が』という苦しい思いがあるんだろうということが伝わってきた」

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(学生)
「一番の薬理だけでなく、副作用も考えて薬を選択していかなければいけないので、その人が抱えてる症状なども含めて考えなければいけないと思いました」

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ワクチンによる健康被害は、薬害なのか。改めて粂教授に尋ねると…。

(名古屋市立大学 粂 和彦 教授)
「国がワクチンのせいであろうと考えた人で(死亡が)400人を超えている。重篤な副作用というのでいうと6000人レベルに到達している。
なおかつ今でも数千人が認定を待っているという段階ですから、薬害という分類に、少なくとも歴史的にはされるんではないかと考えます」

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(大石アンカーマン)
「新型コロナワクチンに関してのネガティブな講義をすることっていうのは、ある意味、公立の大学でやっても問題ないんですか?」

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(名古屋市立大学 粂 和彦 教授)
「その事実を学生に伝えるということは、何の問題もないと思いますし、(薬の)安全性を担保していくことが薬学部の使命ですので、こういう講義をすることは、社会的にも重要だというふうに考えています」

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新型コロナワクチンに関連する健康被害では、国が医療費や死亡見舞金を出す救済認定が1月19日時点で5891件、うち死亡は423件、そして、3000件余りが未だ審査待ちの状態です。

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厚生労働省で「ワクチン問題研究会」が中間報告

ワクチン接種を進める厚生労働省。
正面玄関の植え込みには、過去の政策によって起きた薬害を反省する石碑が建てられています。

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(大石アンカーマン)
「東京にやってきました。2023年に結成されましたワクチン問題研究会の医師グループが、記者会見である発表を行うそうなんです。場所は、ここ厚生労働省です」

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ワクチンの安全性に疑問を持つ医師や研究者が2023年に設立した「ワクチン問題研究会」が、この日、中間報告を行いました。

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(大阪市立大学 井上正康 名誉教授)
「今のところ201種類の疾患、そして副作用の報告数としては(世界で)3071本の論文が出ている。一つのワクチンでこれだけの論文が出ているというのは、人類史上初めて」

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ワクチン接種後の健康被害に関する研究論文は、今や世界で3000以上発表され、症状は免疫や血液、神経など全身に表れている事実を指摘。

さらに…

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(東京理科大学 村上康文 名誉教授)
「一つの病変部位に(ワクチンの)スパイクタンパクがあるかどうかを明確に証明していく。訴える材料に利用できるまで、しっかりやりたいと思っている」

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ウイルスへの免疫を獲得するため、ワクチンが体内で作り出すスパイクタンパクそのものが体に有害であることを証明していくと、今後の研究方針を示しました。

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(京都大学 福島雅典 名誉教授)
「国の政策が本当に良かったのか、謙虚に立ち止まって考えるべき。何が起こってるのかこの事実を事実として認めて共有して、未来に向かって進んでいきたいと思っている」

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今も続くワクチン接種に、薬害のおそれはないのか。
専門家の研究や学問の場などに関心は広がっています。

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2024年1月25日放送 CBCテレビ「チャント!」より

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