「りりちゃんー!!1000万プレイヤーなれたよ」大学生の21歳女は判決聞きながら涙を流した マッチングアプリの男性から金だまし取る 懲役3年執行猶予5年

「頂き女子りりちゃん」のマニュアルを使い、男性2人から現金1000万円以上をだまし取った罪に問われた大学生の女の裁判で、名古屋地裁は女に執行猶予付きの判決を言い渡しました。
弁護士によりますと、女は判決を聞きながら、涙を流していたということです。

家田美空被告 11月10日(画:三影祐水)

判決などによりますと、名古屋市中区の大学生・家田美空被告(21)はことし3月から5月にかけ、「頂き女子りりちゃん」こと渡邊真衣被告らが作ったマニュアルをもとに、マッチングアプリで知り合った男性2人から現金合わせて1065万円をだまし取った詐欺の罪に問われています。

「頂き女子りりちゃん」こと渡邊真衣被告

これまでの裁判で家田被告は起訴内容を認め、「これが犯罪だと思わなかった」などと話していました。

家田被告は渡邊被告から男性の好意を利用して金をだまし取る手法が書かれた2種類のマニュアルを2万8000円で購入。

CBC

SNSでアドバイスをもらいながら犯行に及んでいて、ことし4月には「りりちゃん―!!ご報告なんだけど、ほぼ今月1000万プレイヤーなれたよ」と、男性から1000万円をだまし取ることができたと、渡邊被告に「お礼」の連絡をしていました。

CBC

家田美空被告 11月10日(画:三影祐水)


前回の裁判では、検察側が「人の気持ちにつけ込んだ卑劣な犯罪」として懲役4年6か月を求刑。弁護側は「生活費と学費を稼ぐために始めたこと。被害者と示談が成立し、被害弁済も行った」として執行猶予付きの判決を求めていました。

15日開かれた判決公判で、名古屋地裁の戸崎涼子裁判官は「計画的かつ巧妙な犯行」とした一方、「法律上最も長い執行猶予で社会内での更生を図るのが相当」などとして家田被告に懲役3年、執行猶予5年の判決を言い渡しました。

弁護士によると、判決を聞きながら涙を流していたという家田被告。裁判官に深く一礼し、法廷を後にしました。

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