「サブスク料金が高すぎる」という状況が著作権侵害の海賊行為に及ぶ主な理由となっている

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オンラインで行われた調査により、違法にアップロードされたコンテンツ、いわゆる「海賊版」のコンテンツを視聴するユーザーの主な動機の一つに「サブスクリプションサービスの価格が高すぎるから」という理由があることが判明しました。
The State of Digital Content Piracy in 2024 | CordCutting.com
https://cordcutting.com/research/content-piracy-study/
'Expensive' Streaming Services Are a Key Reason for Americans to 'Pirate' * TorrentFreak
https://torrentfreak.com/expensive-streaming-services-are-a-key-reason-for-americans-to-pirate-240424/
ストリーミングに関するニュースを掲載するCordCuttingがアメリカの成人988人を対象に実施したオンライン調査によると、回答者全体の3分の1が「過去1年間に海賊版コンテンツを視聴またはダウンロードしたことがある」と答えたとのこと。
「なぜ海賊版コンテンツにアクセスするのか」を問う質問では、最も多い理由が「特定の番組や映画にしか興味がなかったのでサブスクリプションサービスに価値を感じなかったため」というものでした。次に多かった理由が「サブスクリプションサービスが高すぎるため」というもので、全体の35%がこの回答をしたとのことです。

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海賊版コンテンツにアクセスする割合が最も高かった世代は、1997年以降に生まれた「Z世代」でした。

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「前年と比べて海賊版コンテンツにアクセスする量は増えたか」という質問では、54%が「同じ」と回答し、11%が「増えた」と回答。35%は「減った」と回答しました。

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多くの人が「ストリーミングサービス」を理由として掲げましたが、これらの人がストリーミングサービスの普及前から海賊版コンテンツにアクセスしていた可能性もあります。
著作権関連のニュースサイトであるTorrentFreakによると、2017年に行われた同様の調査では「ほとんどの人がストリーミングの契約料を喜んで支払う一方で、多くの人がついでに海賊版コンテンツへアクセスしている」という結果が示されているとのこと。イギリスで行われた調査では、消費者の大半はサブスクリプションサービスが高すぎると感じており、半数は海賊版コンテンツが有効な代替手段であると回答していたとのことです。
CordCuttingは「回答者からは、コンテンツを安くすることや、著作権侵害の害についての意識を高めること、サブスクリプションサービスの使いやすさの向上を図ることで、著作権侵害を減らせるのではとの提案がありました。ストリーミングサービスは、Amazonプライムビデオのようなレンタルモデルを提供することで、より多くのユーザーを引き付けることができるかもしれません」と述べました。

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