料理人・稲田俊輔さんが解説!「パスタ2皿だけ頼むカップル」がイタリアン店主を悩ませるワケ。「よみもの連載」年間ランキングTOP5

料理人・稲田俊輔さんが解説!「パスタ2皿だけ頼むカップル」がイタリアン店主を悩ませるワケ。「よみもの連載」年間ランキングTOP5

2023年に「よみタイ」で配信された300を超える記事の中から、よく読まれた「特集記事」「よみもの連載」「コミック連載」の各TOP5を発表!
ここまで「特集記事」、「コミック連載」の年間ランキングを紹介してきました。
ラストとなる今回は「よみもの連載」の上位5作を発表します!
(構成・文/よみタイ編集部)

【5位】何か文句があるんですか! 私の酒が飲めないっていうんですか! 第7回 働き続ける正月からの解放/「実母と義母」 (村井理子)

今は亡き実家の母、認知症が進行し要介護となった姑。
母親であること、妻であること、そして女性として生きていくということ……。
翻訳家でエッセイストの村井さんが、実母と義母、ふたりの女性の人生を綴ります。

2022年7月〜2023年8月まで連載され、更新のたびに大きな反響を呼んだ本作。
特に、家族に対して複雑な思いを抱えている人や、親との子育てと介護を両立する働き世代の女性からは、「刺さる」「励まされる」「読んでいるのがつらくなるほど共感する」など多くの支持の声が寄せられました。

イラストレーション/樋口たつ乃

イラストレーション/樋口たつ乃

そんな注目連載の中から「何か文句があるんですか! 私の酒が飲めないっていうんですか! 第7回 働き続ける正月からの解放」(1月17日配信)が年間ランキング5位に登場。
著者にとっては「我慢を強いられる地獄イベント」だったという、義母が認知症を発症する前の年末年始の過ごし方を振り返るエピソードです。

10月6日には、連載が1冊にまとまった『実母と義母』が発売され、「亡くなった母に会いたくなった」など、村井さんの好評既刊『兄の終い』『全員悪人』『家族』とともに、注目を集めています。

【4位】大人が「かわいい」「かわいくない」で態度を変えることがあるなんて……第3話 トンボ柄の浴衣/「東北っぽいね」(冬野梅子)

「東北っぽいね」は、大人気コミック『まじめな会社員』で知られる漫画家・冬野梅子さんが、日照量の少ない半生を振り返り、地方と東京のリアルライフを綴るエッセイです。

「第3話 トンボ柄の浴衣」(7月19日配信)は、冬野さんが初めてルッキズムに触れたエピソードについて。
ある日、親戚と出かけた回転寿司店で、可愛いいとこの「祐実お姉ちゃん」ばかりが店員さんに気にかけてもらえる現実を目の当たりにすることとなり……。

読者からは「封印してきた子どもの頃の感情が蘇る」「嫌な気持ちになるのに面白くて一気読みしてしまう」といった声が寄せられている本連載は、2023年12月現在、第8話まで公開中。
冬休みの帰省中、心に刻まれている故郷の記憶をリアルに蘇らせながら読み直してみてはいかがでしょうか。

【3位】ラフィンノーズのチャーミーは“ファッションパンク”の鏡。全財産を注ぎ込むほどのめり込んだブランドとは?/「DON’T TRUST UNDER FIFTY」(佐藤誠二朗)

「DON’T TRUST UNDER FIFTY」は、元「smart」編集長・佐藤誠二朗さんが、今も現役で戦い続ける50代以上のアーティストを追うカルチャー・ノンフィクションです。

今年7月には、ラフィンノーズのヴォーカル、チャーミー氏を、全4回にわたってフィーチャー。
1980年代に日本のパンクシーンを牽引し、今もなお、当時と変わらぬ激しいライブ活動を続けているチャーミー氏。
62歳の誕生日に行った約3時間にもおよぶロングインタビューをベースに、その現在、過去、そして未来を語る連続企画は大きな注目を集めました。

撮影/木村琢也

撮影/木村琢也

特に、人気を呼んだのが、全4回のうち3回目となる「ラフィンノーズのチャーミーは“ファッションパンク”の鏡。全財産を注ぎ込むほどのめり込んだブランドとは?」(7月18日配信)。
ファッションへの並々ならぬこだわりが明かされ、「チャーミーはかっこいいなぁ」「溢れるダンディズムがたまらない」「生々しくてかっこいい話!」など、その生き様と哲学に痺れる人が続出しました。

【2位】夫から逃げて、幸せです。【逃げる技術!第1回】モラハラ離婚の「ダンドリガイド」つくります!/ 「モラハラ・DVから 逃げる技術! 『この結婚失敗かも……?』と思ったら知っておきたいTips50」(藤井セイラ)

DV夫から逃れた経験を持つ編集者・藤井セイラさんが、DVを自覚し、夫から離れることを決断、行動に移すまでの過程を綴る本連載。

実体験から得られた知識や気づきを基に、「役所ではどの窓口にいくべき?」「弁護士さんには何をお願いするの?」「子どもの学校や園にはどう伝える?」「えっ、『養育費』じゃなくて『婚姻費用』なの?」「離婚調停ってどれくらいお金と時間がかかるの?」などなど、モラハラ・DVパートナーから逃げるためのTipsを紹介しています。

10月から始まった新連載ですが、同じような悩みを抱える読者から熱い支持を受け、年間ランキング2位に入りました!

企画・構成・レイアウト/藤井セイラ

企画・構成・レイアウト/藤井セイラ

「夫から逃げて、幸せです。【逃げる技術!第1回】モラハラ離婚の「ダンドリガイド」つくります!」(10月16日配信)では、連載初回を記念する特別編として、DVサバイバーの藤井さんが妄想でつくった“架空の離婚情報誌”を紹介しています。

今後の展開に引き続きご注目ください!

【1位】イタリアン店主の急所を突く「パスタ2皿だけの客」/「異国の味」(稲田俊輔)

南インド料理など食の新しい潮流を生み出し続ける料理人で飲食店プロデューサーの稲田俊輔さんによるエッセイ連載「異国の味」。
「現地風の店」が出店すると、なぜこれほど日本人は喜ぶのか。
日本人が「異国の味」に求めているものはなんなのか。
博覧強記の料理人・稲田さんが、日本人の「舌」を形成する食文化に迫る連載です。

イラスト/森優

イラスト/森優

「イタリアン店主の急所を突く『パスタ2皿だけの客』」(5月26日配信)は、イタリアンレストランでパスタだけ注文するオーダースタイルについてのお話。
実は、「よみもの連載」だけでなく、「コミック連載」「特集記事」を合わせた総合の年間ランキングでもトップに輝いた、今年もっとも人気を集めたエピソードです。

カップルで来店して「パスタ2皿だけの客」は、なぜイタリアン店主を悩ませるのか。イタリア料理が日本人のライフスタイルに入り込んで30年以上経つのに、なぜ「イタリアンレストラン」と「スパゲッティ屋さん」の違いが定着しないのか……。
独自の考察が展開されています。

連載は10月までに配信された全25回で幕を閉じましたが、書き下ろしを加えた単行本『異国の味』が年明け1月26日に発売予定です。ただいま予約受付中、電子版も同日発売です。

* * *

以上、2023年の人気「よみもの連載」TOP5でした!

来年も「よみタイ」では多彩な「特集記事」「よみもの連載」「コミック連載」をお届けしてまいります。
1月からは新連載も続々スタートしますので、どうぞお楽しみに!

ジャンルで探す