村井理子さん×ジェーン・スーさん特別対談「書かなければ生きていけなかった」複雑でやるせない家族への思い。11月の月間ランキングTOP5

村井理子さん×ジェーン・スーさん特別対談「書かなければ生きていけなかった」複雑でやるせない家族への思い。11月の月間ランキングTOP5

2023年11月1日~30日の1か月間「よみタイ」で配信された「よみもの」「コミック」「特集記事」全ての記事の中から、特に人気を集めた記事TOP5を発表します!
10月の月間ランキングは、野原広子さんのコミック連載「さいごの恋」が1位に輝きました。
今回のランキングのゆくえは?
各連載のあらすじや、読みどころもあわせてご紹介します!
(構成・文/よみタイ編集部)

【5位】私の顔を見てがっかりしないだろうか 第6話 46歳の涙/「さいごの恋」 (野原広子)

女性の心理を隅々まで描く第一人者・野原広子さんが、独身中年女性の実像に迫る意欲作「さいごの恋」。

主人公は、西村清美46歳、教師、結婚歴なしの独身。
忙しく仕事をするうち、いつの間にかひとり暮らし歴を重ね、嫁がず産まずこの年に。
これから病気になったらどうなる? 死ぬときは誰にも看取られないのか。
そして、誰かを好きになったり、好きになられたりすることも、この先一切ないまま一生を終えるのだろうか。
恋も結婚も考えていなかったけれど、知人に勧められたマッチングアプリをきっかけに、清美の日常に変化が訪れて……。

前回の月間ランキングで1位となった話題作が、11月に入っても読まれ続け今回もランクインしました!

「第6話 46歳の涙」(10月15日配信)では、マッチングアプリで出会った相手との初デートをすっぽかされ、傷つく清美。「次に進めばいいのよ」と自分を励まし、別の男性とのやり取りを続けてみるものの、今度は写真を送った途端に連絡が途絶えてしまい……。

現在第7話まで公開です!

【4位】夫から逃げて、幸せです。【逃げる技術!第1回】モラハラ離婚の「ダンドリガイド」つくります!/「モラハラ・DVから 逃げる技術! 『この結婚失敗かも……?』と思ったら知っておきたいTips50」(藤井セイラ)

編集者・エッセイストで、DV夫から逃れた経験を持つ藤井セイラさんによる新連載「モラハラ・DVから 逃げる技術! 『この結婚失敗かも……?』と思ったら知っておきたいTips50」。

藤井さんがDVを自覚し、夫から離れることを決断、行動に移すまでの過程を綴る本連載。
その経験から得られた知識や気づきを基に、モラハラ・DVパートナーから逃げるためのTipsを紹介しています。

10月から始まったの新連載ですが、同じような悩みを抱える読者からの支持を受け、月間ランキング4位に登場。

イラスト/藤井セイラ

イラスト/藤井セイラ

「殴る蹴るだけがDVじゃない【逃げる技術!第2回】あなたの周りにも隠れ被害者はいませんか?」(11月6日配信)では、そもそも「モラハラ」や「DV」とは何なのかを、実体験をふまえて解説。“逃げる”ために必要な知識を身につけるためのネット検索方法や相談先も具体的に紹介されています。

続く第3回では、区役所の女性相談窓口を訪れた際の経験が綴られています。

【3位】東大はじめ高学歴出身家系である母が、父を透明人間のように扱うようになって……。【おおたとしまさ新刊『中受離婚』一部試し読み】(特集記事)

11月2日に発売されたおおたとしまささんの新刊『中受離婚 夫婦を襲う中学受験クライシス』が話題を呼んでいます。

「合格から逆算し受験をプロジェクト化する夫、わが子を褒めることができない妻」、「受験への出費をいちいち渋る夫、受験伴走も仕事も家事、育児もワンオペする妻」、「夏期講習よりもサマーキャンプを優先したい夫、夫を透明人間のように扱う妻」……。

子どもは無事に合格したものの、受験期間のすれ違いから破綻してしまった3組の夫婦について、「夫」「妻」「子」それぞれの立場から語られる衝撃のセミ・フィクションです。

この発売を記念して、本書の一部を特別試し読み公開中。

「東大はじめ高学歴出身家系である母が、父を透明人間のように扱うようになって……。【おおたとしまさ新刊『中受離婚』一部試し読み】」(11月16日配信)では、「第三章 子」編の冒頭一部がお読みいただけます。

著者のおおたとしまささんは、刊行記念インタビューの中で、本書の執筆を通して「離婚観が変わった」と明かしています。

【2位】大切な愛車を手に入れたら……第25話 自転車を買う(週末北欧部chika)

chikaさんは、自他ともに認めるフィンランドオタク。
「いつかフィンランドで暮らしたい!」という夢を叶えるべく、会社員生活のかたわら寿司職人の修業を始め、ついに2022年春に移住。
意気揚々と新生活を始めようとしますが、憧れの地に立ってはたと気づいたのは「私、暮らし初心者だ!」ということ。
「フィンランド くらしのレッスン」は、フィンランド式の生活や考え方を学びながら、chikaさんが自分らしい暮らしを作り上げていく実録コミックエッセイです。

「第25話 自転車を買う」(11月11日配信)は、“愛車”として自転車を購入するエピソード。
フィンランドブランドの自転車本体を選び、アクセサリも吟味。
自転車ショップの店員さんからは「頑丈なロック」は必需だとアドバイスを受けて……。

続く「第26話 リサイクル生活」も好評公開中です!

【1位】【村井理子さん×ジェーン・スーさん『実母と義母』刊行記念特別対談 】 「親の顔」以外の父母のことがわからない~近くて遠い家族との過去、現在、未来(特集記事)

『兄の終い』『全員悪人』『家族』などで、家族関係のままならなさを描き続ける翻訳家でエッセイストの村井理子さん。
10月6日に発売された最新刊『実母と義母』が話題を集めています。
癌で亡くなった実母と、今現在認知症が進行中の義母、「ふたりの母」に焦点を当てたエッセイです。

新聞や雑誌ではいくつもの書評が掲載され、注目を集める本書。
この発行を記念して11月11日に公開された対談特集記事では著者の村井さんと、作詞家、コラムニスト、ラジオパーソナリティとして幅広く活躍するジェーン・スーさんの初対談が実現しました。

(撮影/馬場わかな)

(撮影/馬場わかな)

問題を起こし続ける家族に対して、やるせない思いや消えない怒りを抱えながら生きてきたお二人。
「私たちには「書く」という排出方法があって、本当に運がよかった。このシステムがなかったら、たぶん私は……人を呪ったり悪口言いまくったり、嫌な人間になってたと思います。」(ジェーン・スーさん)、「私は生きていけなかった、たぶん。」(村井理子さん)と語っています。

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以上、11月の人気記事TOP5でした。

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