藤田菜七子騎手が現役引退へ、JRAに引退届を提出…施設にスマホ持ち込み通信

 日本中央競馬会(JRA)の藤田菜七子騎手(27)(美浦)が現役を引退することが11日、関係者への取材でわかった。

 JRAはレースの公正確保のため、競馬場などの宿泊施設でジョッキーが外部と連絡することを禁じているが、藤田騎手は昨年4月頃まで複数回にわたり、施設にスマートフォンを持ち込んで通信を行っていた。JRAは10日、裁定委員会で処分することを決め、決定までは騎乗停止にすると発表。藤田騎手はJRAから聞き取り調査を受けた後、引退届を提出したという。

 藤田騎手は2016年にデビュー。JRAで16年ぶりに誕生した女性ジョッキーとして注目され、19年には中央の女性で初めてGIレースに参戦し、同年に女性初となるJRAの平地重賞制覇を果たしていた。

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