「びっくりするような一年」竹田麗央はラストゲームを5位で終戦も一年を戦い抜き充実の表情

最終日を首位と3打差の、通算9アンダー2位からスタートした今季の年間女王・竹田麗央(たけだ・りお)は、1バーディー、1ボギーの「74」とスコアを落とし、首位と5打差の通算7アンダー5位で終えた。

JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 最終日

◆国内女子プロゴルフ 最終戦

JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 11月21~24日 宮崎カントリークラブ(宮崎県) 6497ヤード・パー72

 最終日を首位と3打差の、通算9アンダー2位からスタートした今季の年間女王・竹田麗央は、1バーディー、3ボギーの「74」とスコアを落とし、首位と5打差の通算7アンダー5位で終えた。

年間女王の竹田麗央 撮影:大澤進二

年間女王の竹田麗央 撮影:大澤進二

「きのう、きょうと前半から思ったようにボールが打てなかったので、自信なくスイングしていた感じでした」と、ショットの精彩を欠き、さらに風のジャッジもかみ合わなかった。それでも一年間を戦い抜き、ホールアウト後は充実感に満ちた表情だった。

 プロ2年目の2023年は未勝利ながらメルセデス・ランキング22位で終え、今季7戦目の4月「KKT杯バンテリンレディス」で初優勝を遂げた。「一番は自信が持てるようになって、自分でも優勝できるんだと気づけたことが大きかった」と、その後は次々と勝利を挙げた。

「8勝できるなんて思っていなくて、初優勝してからは複数回優勝を目標にやってきて、メジャーやTOTOでも勝てて、びっくりするような一年でした」と躍動した一年を振り返った。

 平均ストロークは前年の「70.9196」(16位)から、「69.2378」(2位)に向上し「60台を目標にしていたので、うれしいですし、1年間がんばって良かったなと思います」と話した。

 持ち味としてきたドライバーショットの飛距離は、「263.19ヤード」(1位)という記録をマークして終え「今週はそれで(満足です)」と笑った。

 その他にも、パーオン率で1位、平均パット数で3位、平均バーディー数2位など、多くのスタッツで上位に名を残した。

(左から)小祝さくら、脇元華、竹田麗央 撮影:大澤進二

 今月初頭の日米女子ツアー共催大会「TOTOジャパンクラシック」を制したことで、参戦を表明していた米ツアーの予選会を回避して、2年のシードを手にした。

 米ツアーに向けて「今年みたいにうまくいかないと思うんですけど、しっかり自分のゴルフに自信を持って、一年間プレーできたらなと思います」と意気込む。

 今年一年を漢字に例えると?という問いには、「楽しいの『楽』」と答え、来年は「優勝できたらいいなと思うので『勝』で」と答えた。

「まずは一年間ケガなくシーズンを終えたいと思っています」としながらも、やはり「勝ち」にこだわる勝負師の目が輝いていた。

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