「心のゆとりは少し」桑木志帆が完全Vでのメジャー初制覇に王手 背後には女王・竹田麗央「ミスをしたらすぐに詰められる」

通算9アンダー単独首位から出た桑木志帆(くわき・しほ)が、4バーディー、1ボギーの「69」でプレー。通算12アンダーに伸ばし、首位をキープして最終日へ向かう。

この日、桑木は4バーディー、1ボギーの「69」でプレー

◆国内女子プロゴルフ 最終戦

JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 11月21~24日 宮崎カントリークラブ(宮崎県) 6497ヤード・パー72

 通算9アンダー単独首位から出た桑木志帆が、4バーディー、1ボギーの「69」でプレー。通算12アンダーに伸ばし、首位をキープして最終日へ向かう。

単独首位で最終日を迎える桑木志帆 撮影:大澤進二

単独首位で最終日を迎える桑木志帆 撮影:大澤進二

 スタートホールの1番で137ヤードの2打目を、2メートルにつけてバーディーを先行すると、続く2番パー5でも145ヤードの3打目を、7Iで1ピンにつけて連続バーディーとした。3番でこの日唯一のボギーを喫したが、9番パー5で、211ヤードの2打目を4Uでピン横5メートルにつけて、2パットでバーディーとして取り返した。終盤の17番でもさらに1つ伸ばした。

 この日の自己評価は「トータル的にはぼちぼち」。この日は4.3m/sの風が吹き、ピンポジションも前日までよりも厳しくなったが、「その中ではうまくできたかな」と及第点をつけた。

 3打差で桑木を追う年間女王の竹田麗央との2サムだったが、「風が強かったので、後半はちょっとショットもばらけてきてて、本当に自分のことだけに必死だったので、とりあえずボギーを打たないようにと思ってやっていました」と、プレッシャーは感じずに自分のプレーだけに集中した。

 3打の差を詰められることなく最終日に進むが、「自分がミスをしたら、すぐに詰められる差」と油断はできない。一方で、これまでの2勝は、最終日を1打差2位(資生堂レディス)、1位タイ(ニトリレディス)からスタートする展開だった。「(それに比べれば)心のゆとりは少しある」とも口にする。

 このまま勝ち切れば初日からトップを守り切って完全優勝となるが「あんまり意識していないです」ときっぱり。あすの最終日最終組も「いつも通り、初日だと思ってプレーします」と平常心を心がける。

「ドライバーで林に入れているようではダメだと思うので、きょうはちょっと曲がってしまったので、そこを修正したいと思います」と、ドライビングレンジに向かった。

 首位と3打差の通算9アンダー2位に、国内メジャー年間3勝目がかかる竹田麗央がつけている。

 首位と5打差の通算7アンダー3位タイに、大会3連覇を目指す山下美夢有、今季2勝の小祝さくら、同2勝の鈴木愛が続いている。

 通算5アンダー6位タイに、、9番パー5でイーグルを奪った佐久間朱莉、原英莉花が並んでいる。

<上位の成績>
1位/-12/桑木志帆
2位/-9/竹田麗央
3位T/-7/山下美夢有、小祝さくら鈴木愛
6位T/-5/佐久間朱莉、原英莉花
8位T/-4/岩井明愛、安田祐香

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