毎月はムリです! 上司から頻繁に誘われるゴルフを上手に断りたい… ウソなしで“角が立たない言い訳”ってあるの?

上司や取引先とのゴルフに誘われた際、「ほかの予定が入っている」などの理由で断らなければならない状況もあるでしょう。では、失礼に当たらないよう最低限守っておくべきマナーとは、どのようなものなのでしょうか。

ゴルフに対して積極的な姿勢を示すこと

 ビジネス面でのコミュニケーションを円滑にするため、会社の上司や取引先の人と一緒に休日を利用してゴルフ。社会人であれば経験する人もいるでしょう。

ゴルフが好きでも「接待」となると気が重い? 写真:PIXTA

ゴルフが好きでも「接待」となると気が重い? 写真:PIXTA

 しかし、いつでも休日が空いているワケではないので、ときには目上の人から「ゴルフに行かないか?」と誘われても、断らなければならない状況があるかもしれません。

 ゴルフのお誘いを断る際に最低限気を付けておくべきマナーとは、どのようなものなのでしょうか。ゴルフ場の経営コンサルティングを行う飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)は以下のように話します。

「ラウンドのお誘いを断らざるを得ない状況としては、『誘われた段階で既に当日の予定が入ってしまっている場合』『最初は誘いを受け入れたけれども、後になってダブルブッキングになってしまった場合』の2通りがあるかと思います」

「前者においてはまずどのような予定が入っているのかを、納得してもらえるような表現の仕方で説明して丁重に断る。そして『またラウンドに行く機会がありましたら、次回はぜひともよろしくお願いします』と、一緒にゴルフをすることに対して積極的な姿勢を示すようにしましょう」

「内容があまりにも適当過ぎると、実際に口にする人は少ないかもしれませんが『俺とのゴルフと私用のどっちが大事なんだ?』と思われてしまう可能性もあるでしょう。お断りを入れる前にどのような理由で欠席しなければならないのか言っておけば、大抵の相手なら受け入れてもらえると思います」

「後者においては一度OKをしたのにもかかわらず、それを取り消すことになってしまったのをしっかりと詫びる必要があります」

「断る理由をいいわけのように話すと、OKをした後にキャンセルをしたことに加え、より一層印象が悪くなってしまいかねません。ダブルブッキングになったことは自分の責任として、誠心誠意の気持ちを最大限表すようにするのが無難です」

「単に面倒くさい」場合は?

 しかし、全員が仕事にまつわる用事や育児、親の介護といった家族に関する用事など、相手に納得してもらえるようなスケジュールがあって断れるとは限りません。なかには「面倒くさい」という理由で行きたくないと考える人もいるはずです。

 そのまま「面倒だから」と話すのは失礼なので、何とかして別の理由付けをしたいと思うときはどうすればいいのでしょうか。飯島氏は以下のように話します。

「大した理由がなかったとしても、ウソをつくのはよくないと思います。一回事実とは異なることを言ってしまうと、さらにそれをフォローするためのウソがどんどんと重なっていき、いずれは自分自身が苦しくなるだけでなく、相手にもウソがばれてしまう恐れがあるからです」

「だからといって、特に理由がなくとも欠席する権利はあります。たとえば『休みの日は子どもと遊んであげたい』『洗濯物やクリーニングに出す予定のものが溜まっている』といったことは、一見すると他愛ないことと感じられがちです。しかし、今どきそれ以上無理にでも誘おうとする人は少ないですし、欠席する理由としてもある程度正当化できるでしょう」

「接待ゴルフ」と聞くと「昭和」のイメージを持つ人もいるかもしれませんが、「先輩と部下」さらには「自分の会社と取引先」との関係性を構築したり、強化したりするうえではかなり強力なツールとして、令和でも使われています。

 そのため、ゴルフのお誘いを断ることは交流を深める機会を一つ減らしてしまうことになります。せめて表向きだけでも「誘っていただいてありがとうございます」と、感謝の気持ちを伝えるようにするとベストでしょう。

ジャンルで探す