レッスン動画でスイング迷子な人に効果的!? “先端激重”な練習器具「リスインガー」はなにがスゴい?

ゴルフスイング矯正器具は数多く発売されていますが、今回見つけた「リスインガー」はそれらとは一線を画す練習器具だといいます。そこで、ゴルフイラストレーターの野村タケオさんに実際に試してもらいました。

ドライバー2本ぶんのウエートが先端についている

 みなさんこんにちは、ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。ゴルフには素振りのための練習器具だけでもスゴい数の商品がありますよね。しかし、効果や目指すところは一緒で、デザインが少し違うって感じのものがけっこう多い印象です。

 今回「リスインガー」という素振り系練習器具を紹介してもらったのですが、これが他の練習器具とは少し違うそうなんです。いったいどんな効果がある練習器具なのか試してみました。

「リスインガー」という激重スイング練習器具をゴルフイラストレーターの野村タケオさんがインプレッション

「リスインガー」という激重スイング練習器具をゴルフイラストレーターの野村タケオさんがインプレッション

 今回、僕が試してみたのは「リスインガー」という練習器具。シャフトの先にウエートが取り付けられるものなのですが、そういう練習器具ってけっこうありますよね。軽いウエートを付けて速く振ったり、重いウエートでゆっくり振ったりみたいな。

 しかし、この「リスインガー」は少し違うんです。シャフトの先に付けるウエートがめちゃくちゃ重い。

今回試したのは700グラムのウエートを装着した「リスインガー」。削り出しのウエートはなかなかカッコいい

今回試したのは700グラムのウエートを装着した「リスインガー」。削り出しのウエートはなかなかカッコいい

 僕が使ったウエートは、なんと700グラム! ドライバー2本分以上の重さのウエートがシャフトの先に付いてるってことなんです。もうね、ウエートを持つだけでその重さに驚きます。この時点で今まで使ったことのある、どの素振り系の練習器具と違うことがわかります。

ゆっくり振ることで正しいプレーンが身につく

 ではこの「リスインガー」はどのような効果があるのでしょうか。使い方としてはゆっくりと素振りをします。先端がかなり重いので速くは振れないし、もし速く振ろうとしたら体を痛めそうです。

 先端の重い「リスインガー」を振ることで、自然と手ではなく、体全体を使ってスイングする感覚がわかるんですね。そして自然とオンプレーンスイングが体感できるということなんです。

手ではなく身体全体を使ってゆっくり振ることで自然にオンプレーンスイングが身につく

手ではなく身体全体を使ってゆっくり振ることで自然にオンプレーンスイングが身につく

「リスインガー」を開発したプロによると、飛距離アップの真髄は「スイングプレーン」にあるということです。無理にヘッドスピードだけを上げる練習をしても力が入ってしまうだけ。正しいスイングプレーンを覚えることで、自然とヘッドスピードが上がり、飛距離も伸びるということなんです。

 当然スイングプレーンがよくなればショットの安定感も手に入れることができます。この「リスインガー」は素振りをするだけで自然に正しいスイングプレーンが覚えられるということなんですね。このあたりが他の素振り系練習器具と違うところのようです。

 早速「リスインガー」を振ってみようと思い、先端にウエートを取り付けてみました。シャフトへの装着はとても簡単ながら、2段階のロックシステムて、外れないようによく考えられてます。もしスイング中に外れちゃったら大変なことですもんね。

 シャフトは実際のクラブと同じものが使われているそうです。グリップもCADERO社製の高品質グリップが装着されています。いや〜流石にしっかり作られていますね。

体幹を使わないとスイングできない重さ

 振ってみましたが、まずとにかく先端が本当に重い! ここまで先が重い練習器具は初めてです。その重さの影響で、テークバックは体幹を使って動かさないとできません。手だけでヒョイっと上げるなんてことは無理。

 先端が重いのでトップでは必ず勝手にレイドオフになります。トップでクロスするような動きにはなりませんね。切り返しでも手から動かすようなキャスティングの動きにならず、自然と重みでクラブが下に落ちて、プレーンに乗ってくれます。

「リスインガー」はシャフトとグリップは実際のクラブと同じものが使われている

「リスインガー」はシャフトとグリップは実際のクラブと同じものが使われている

 そしてフォローでは重い先端部に引っ張られるように腕が伸び、大きなアークを描いたフィニッシュを迎えることができるんです。どこでどのポジションに腕やクラブヘッドを動かすとか考えずに、ただ「リスインガー」を振るだけでオンプレーンスイングが体感できるというわけです。

「リスインガー」を数回振った後に自分のクラブを振ってみると、恐ろしく軽く感じてブンブン振れちゃいました。めちゃくちゃ速く振れるし、キレイなプレーンで振れました。当然毎日振るのもいいですし、ラウンド前に少し振るのもよさそう。

 重いものを振っているわけですから、当然筋力もつくだろうし、体幹を鍛えることもできるでしょう。いや〜、ただの重めの素振り棒だと思っていたけど、これはなかなか優れものです。

先端が重くなっているおかげで自然とレイドオフになり、ムダのないスイングプレーンを体感することができる

先端が重くなっているおかげで自然とレイドオフになり、ムダのないスイングプレーンを体感することができる

 ただ重いだけの素振り用練習器具ってのはよくありますが、明らかにこの「リスインガー」は違うなと思いました。

 ちなみに先端のウエートは何種類かあり、僕が使った700グラムは重い方なので、自分の体力やヘッドスピードなどを考慮して、ウエートを選ぶといいと思います。一般のおじさんゴルファーなら550グラムとか600グラムあたりがいいようですし、ハードヒッター用には800グラムなんてのも用意されています。なんとウエートはひとつずつ削り出しで作られているらしいですよ。

「リスインガー」はとにかく何も考えずにいいスイングになる練習器具なので、YouTube動画の観過ぎとかでスイング迷子になっちゃってる人は、ぜひ一度試してみるといいんじゃないでしょうか。

 僕はオンプレーンスイング&飛距離アップを目指して毎日振りたいと思っています。

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