山下美夢有は“今季4本目”のパターでシーズン初V! “一番優勝に貢献したクラブ”と語ったピンの削り出しモデルとは?

2年連続で年間女王になった山下美夢有(やました・みゆう)が今季19試合目で初優勝。初優勝にたどりつくまで7度も2位になっていましたが、そこにはパター選びに悩んでいた経緯がありました。

絶対外せない“13メートルのパーパット”を沈めた

◆国内女子プロゴルフ

富士通レディース 10月11~13日 東急セブンハンドレッドクラブ西コース(千葉県) 6697ヤード・パー72

「富士通レディース」で今季初優勝の山下美夢有は「一番優勝に貢献してくれたクラブは?」という質問に対して「パターです」と即答。今、エースパターとして使用しているピンの「PLD ミルド オスロ3」については次のように語っていました。

エースパター選びで試行錯誤した末、今季初優勝をつかんだ山下美夢有 写真:Getty Images

エースパター選びで試行錯誤した末、今季初優勝をつかんだ山下美夢有 写真:Getty Images

「日本女子プロ選手権のときにかえました。ヘッドの形が良かったので自分のイメージした通りに上げやすく、安定したストロークができました」

 古江彩佳とのプレーオフに持ち込んだのは最終18番ホールで決めた約13メートルのパーパットでした。

 今季は優勝こそなかったものの開幕戦から1度の予選落ちもなく、19試合中14試合でトップ10。そのうち7試合が2位でした。6月の「全米女子プロ」でも2位に入り、8月の「パリ五輪」でも4位と海外でも結果を出しています。

 それでも優勝に手が届かないことで、何度もパターをかえています。

 開幕戦では地元・大阪のメーカー、リアライズの「スクワッド・プロト」を使っていましたが、5月頃にはオデッセイの「Ai-ONE トライビーム 2-BALL」に変更。さらに6月の海外遠征ではテーラーメイドの「TPコレクション ブラック デルモンテ クランクネック」にスイッチ。このパターを約3カ月使い続けていましたが、9月に沖縄で開催された「ソニー日本女子プロ選手権」からピンの「PLD ミルド オスロ3」にかえました。

 すると、その週から2位、2位、3位と優勝まであと一歩と迫り、ついに先週の「富士通レディース」で優勝する流れができました。

 年間女王になった昨年も比較的よくパターをかえていた山下。今季は4本目でついにエースパターが見つかったのかもしれません。

2024 山下美夢有の最新セッティング

1W:スリクソン ZX5 MkII(ロフト角/8.5度 シャフト/スピーダーNXグリーン)
3W、5W:スリクソン ZX MkII(ロフト角/15度、18度)
4U、5U:スリクソン ZX MkII(ロフト角/22度、25度)
6I-PW:スリクソン ZX5 MkII(シャフト/ダイナミックゴールド)
AW、GW、SW:クリーブランド RTX6 ZIPCORE(ロフト角/48度、52度、58度)
パター:ピン PLD ミルド オスロ3
ボール:スリクソン Z-STAR XV

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