国内プロデビュー戦の馬場咲希は「67」で7位スタート 初日の気分は「ドキドキとワクワクが両方の“ドキワク”」

国内女子ツアー「富士通レディース」初日、昨年のプロテストに合格した馬場咲希(ばば・さき)が、国内女子ツアーでのプロデビュー戦を7位タイと鮮やかにスタートした。

竹田麗央のオーラを感じながらの国内プロデビュー戦

◆国内女子プロゴルフ

富士通レディース 10月11~13日 東急セブンハンドレッドクラブ西コース(千葉県) 6697ヤード・パー72

 国内女子ツアー「富士通レディース」初日、野澤真央が8アンダーで単独首位に立った。1打差の7アンダー単独2位に櫻井心那。6アンダー3位タイに阿部未悠、川崎春花、山下美夢有、高橋彩華が並んでいる。

国内プロデビュー戦を7位タイでスタートした馬場咲希 写真:Getty Images

国内プロデビュー戦を7位タイでスタートした馬場咲希 写真:Getty Images

 昨年のプロテストに合格した馬場咲希は、国内女子ツアーのプロデビュー戦初日を鮮やかに飾った。スタートホールの1番パー5こそ緊張もあってボギーを叩いたが、以降は6バーディー、ノーボギーで回り、首位と3打差の5アンダー、7位タイでホールアウトした。

「出だしからボギーを叩いてしまいましたが、うまく切り替えてバーディーを奪えたのは良かったかなと思います」。1番パー5ではティーショット、第2打ともに左のラフ、3打目をグリーン左手前のバンカーへ打ち込んでしまった馬場。そこから2メートルに寄せたものの、パーパットを決めることができなかった。嫌な流れになりそうだったが、今の馬場には流れを変えるだけの力がある。

 3番パー4では6メートルのバーディーパットをジャストタッチで沈めてみせた。下りのラインだったが、テークバックを小さめにとり、フォローを少し大きめにとることで、微妙なタッチを出すことに成功した。

「(米女子下部ツアーの)エプソンツアーと比べたら、グリーンのスピードはそれほど変わらなかったので違和感なく打てました」。むしろ、エプソンツアーではグリーン上が今大会ほど滑らかではなく、微妙なデコボコがあるため、今大会の方がラインを出しやすかったという。

 インコースに入ると、ピンに絡むショットが増え、13番、16番ホールでは1メートル強にピタリとつけてバーディーを奪った。前半の9ホールでは緊張感のためスイングリズムが速くなっていたが、それを調整することにより、方向性と距離感が合ってきた。

 もちろん、5アンダーという数字には満足していない。ただ、自分でもったいないミスをしたホールがなかったことには納得している。

「ドキドキとワクワクは両方あったので“ドキワク”ですね」と初日の気分を表現した馬場。しかし、本当の意味で収穫があったのは、今季ツアー7勝と絶好調の竹田麗央と一緒に回ったことだろう。

「実は米国で日本女子オープンのネット配信を観て、優勝した竹田さんのプレーを勉強していたんです」。ティーショットからパッティングまで馬場なりに竹田のすごさを感じていたが、特に注視したのがパッティングだった。「打つ前からパットが入る雰囲気があり、実際に入れていたんですが、生で見てもやっぱりカップインさせていました」。チャンスを確実にものにできることが上位に行く必須条件だと、あらためて胸に刻んだ。

「まだ2日間ありますし、明日からどんな感じになるか分かりませんが、目の前の1打に集中してプレーできたらいいです」。首位とは3打差、逆転優勝の可能性は十分あるが、国内女子ツアーデビュー戦で優勝を飾ること自体が快挙だけに、期待は高まるばかりだ。

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