アマ時代に渋野日向子と本大会プレーオフを戦った佐藤心結が首位 同学年・竹田麗央から刺激 ポケモンのネイルアートで癒し効果も!?

国内女子ツアー「スタンレーレディスホンダゴルフトーナメント」は5日、サスペンデッドとなった第1ラウンドの残りと第2ラウンドを行った。

不運なプレーオフ敗退に泣きじゃくった

◆国内女子プロゴルフ

スタンレーレディスホンダゴルフトーナメント 10月4~6日 東名カントリークラブ(静岡県) 6610ヤード・パー72

 追い詰められた位置からの大逆転シード獲得へ、佐藤心結(みゆ)が好プレーを続けている。

 国内女子ツアー「スタンレーレディスホンダゴルフトーナメント」は5日、サスペンデッドとなった第1ラウンドの残りと第2ラウンドを行った。第1ラウンドを6アンダー、第2ラウンドを5アンダーでプレーした佐藤は、通算11アンダーで河本結と首位を並走している。

カビゴンネイルで好プレーを続ける佐藤心結

カビゴンネイルで好プレーを続ける佐藤心結

 パットが冴えた。第2ラウンドは、6番からの3連続バーディーの後、12番、15番でもバーディー。長いパーパットに助けられるシーンもあったが、「全体的にリズムよくラウンドできました」と白い歯を見せる。

 アマチュアだった2021年に出場した今大会で、渋野日向子木村彩子ペ・ソンウと4人プレーオフを戦った。2ホール目で完ぺきに見えた3打目がピンを直撃してパーに終わり、バーディーを奪った渋野に敗れた。大泣きして悔しがった姿は多くの人の記憶に残っている。その時、口にしたのが「最終プロテストに合格して必ず戻ってまいります。優勝するために」という力強い言葉。1カ月後にプロテストに合格し、22年、23年も大会には出場しているが、予選落ち、22位タイと、宣言した勝利にはまだ手が届いていない。

 22年にはシード権を獲得。昨年も維持したが、現在メルセデス・ランキング84位と、残り試合数が減っていく中で今年は苦しんでいる。

 先週は出場権のなかった日本女子オープン最終日を観戦に訪れた。「上位で戦う選手がどういうプレーしているのか見たかった。刺激になりました」という1日。今季破竹の7勝を挙げている竹田麗央は同学年。見事に大一番を制したプレーに「麗央は飛ぶし、曲がらない。ピンチのカバーがすごくて簡単に(スコアを)落とさない強さがある。自分は簡単にボギーを打ってしまうところがあるので、いい流れを切りやすい。耐えられる力があれば」と、気づきもあった。

 早速、それを生かすようなプレーを見せて、迎える首位での最終日。「追い込まれてしまってるけど、このスコアは自信になっています。明日も今日のようにプレーしたい」と、気持ちを引き締めた。

 緊張感をゆるめるかのように、両手の親指には大好きなポケモン『カビゴン』の顔ネイルが施されている。「眠っているとき以外は、つねにエサをたべている。大食らい」(『ポケモンずかん』より)のノンキな表情が、アドレスすれば目に入る。緊張感漂う場面で肩の力を抜くにはぴったりだ。カビゴン効果も味方につけて、シード獲得だけでなく、待望の初優勝に立ち向かう。

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