不動裕理まで約742万円! 申ジエの“大記録更新”を目前に母国メディアは熱狂 「歴史に残る女帝」になれるか!?

国内女子ツアーでの永久シード獲得まで後2勝に迫っている申ジエ。その永久シードの前に達成しそうな記録が「生涯獲得賞金1位」。絶対女王として長年君臨した不動裕理の記録まで、残り約742万円まで迫ってきている。そんな申ジエの記録達成を控え、韓国国内では様々な報道がなされているといいます。

不動裕理との生涯獲得賞金の差は約742万円

 今季の国内女子ツアーで大記録がかかっているのが申ジエだ。生涯獲得賞金13億6519万6344円の2位で、同1位の不動裕理(13億7029万2382円)との差は742万4038円と迫っている。これに注目しているのが韓国メディアだ。

今季はパリ五輪出場を目指し日本女子ツアーの出場が少なかった申ジエ。それでも「生涯獲得賞金1位」の達成は時間の問題だと思われる 写真:Getty Images

今季はパリ五輪出場を目指し日本女子ツアーの出場が少なかった申ジエ。それでも「生涯獲得賞金1位」の達成は時間の問題だと思われる 写真:Getty Images

「申ジエ、JLPGAツアー通算賞金1位を追撃」(NEWSIS)

「申ジエ、日本女子オープンで11位タイ…通算賞金1位の不動との差を縮める」(マニアタイムズ)などの見出しが躍る。

 先週開催に日本女子オープンでは最終日にハーフターンの時点で2位タイまで順位を上げたが後半は4ボギーで失速し、記録更新はお預けとなった。それでも「イーデイリー」は「生涯獲得賞金の新記録更新は秒読みの段階に入った」と伝えている。

「記録突破は早ければ10月、遅くても今年中の達成する見込みだ。JLPGAツアー最多賞金記録の突破は大きな意味がある。申ジエが新記録を作り出すだけでも、JLPGAツアー歴代最高の選手というタイトルを得られるからだ」

永久シード獲得まで残り2勝への期待も

 さらに記事では、JLPGAツアーの生涯獲得賞金10億円以上は申ジエと不動のほか、上田桃子横峯さくら、韓国の全美貞李知姫アン・ソンジュの7人選手がいることについても紹介。

「その中でも不動は最高の選手といわれている。通算50勝、現在も年に10試合ほどの大会に出場し、実力のある後輩たちと戦っている。JLPGAツアーの生きる伝説といわれる所以だ。申ジエが最多賞金の新記録を樹立すれば、伝説を越え歴史に残る“女帝”としてその名を残すことになる」と説明。記録達成がどれほどの偉業になるのかを伝えている。

 また、申ジエは永久シード獲得まで残り2勝と迫っており、もう一つの記録達成にも期待がかかっている。今週開催の「スタンレーレディスホンダ」(10月4~6日)には出場しないが、「富士通レディース」(10月11~13日)にはエントリー。新記録更新に注目が集まる。

申 ジエ(しん・じえ)

1988年4月28日生まれ。韓国出身の女子プロゴルファー。11歳からゴルフを始め、2007年に韓国ツアー19戦10勝。翌年「ヨコハマタイヤPRGRレディスカップ」で日本ツアー初優勝を飾り、同年の「全英リコー女子」を含む米ツアー4勝。09年に米ツアーの賞金女王となり、10年には世界ランキング1位に。14年から主戦場を日本に移し、18年はツアー史上初となる公式戦(メジャー)年間3勝を達成し7年シードを獲得。JLPGAツアー通算28勝。スリーボンド所属。

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