初V・安田祐香は小学生からスリクソン 女子ツアーで“勝率5割”の「Z STAR」3モデルのうち使っているのはどのボール?

プロ5年目でツアー初優勝を達成した安田祐香(やすだ・ゆうか)。アマチュア時代からプロのツアーで活躍していたこともあり、初優勝までの5年は長かったでしょう。悲願の初勝利で使っていたクラブを調べました。

ドライバーからアイアンまでスリクソンで統一

“プラチナ世代”と呼ばれる2000年度生まれの安田祐香。同年代では古江彩佳、西村優菜、吉田優利らが先に優勝しており、3人はすでに海外ツアーに挑戦しています。しかし、アマチュア時代に最強だったのは安田でした。

小学生時代からスリクソンのクラブを使う安田祐香 写真:Getty Images

小学生時代からスリクソンのクラブを使う安田祐香 写真:Getty Images

 2017年に17歳で日本女子アマを制すると、18年はレギュラーツアー「大東建託レディス」でも3位に入りました。当時はツアーに出て、何度もローアマを獲得。日本代表として挑んだ「オーガスタ女子アマ」でも世界の強豪選手と優勝争いをして3位タイに入りました。

 19年のプロテストに一発合格。20年からプロとして試合に出るようになりますが、手首の怪我に苦しんでなかなか成績が出せませんでした。ルーキーシーズンの20-21年はメルセデス・ランキング67位、翌年も53位。アマチュア時代に期待されていたほどの成績は残せていませんでした。しかし、3年目の昨年は35位、そして今年は15位と徐々に成績を伸ばしています。

 セッティングも変わりました。小学生の頃からスリクソンのクラブを使っている安田ですが、高校時代はドライバーも3番ウッドもゼクシオでした。現在はドライバーからアイアンまでをスリクソンで統一しています。

 プロ1年目はフェアウェイウッドが3番ウッドのみでしたが、現在は5番ウッドも入れています。また優勝直後の公式会見では次のように話をしていました。

「(開幕戦のダイキンの後も)クラブを変えてみようかなと思ったりはしていて、7番ウッドで練習したりするのですが、結局は大丈夫かなと」

 優勝に貢献したクラブについては「ドライバーと7番アイアンです。(ドライバーは)雨の中でもしっかりとフェアウェイキープができました。アイアンも安定していたのでバーディーが取れました」と語っています。

 ちなみに今シーズンは竹田麗央、山下美夢有、小祝さくらなどダンロップの契約選手が大活躍しており、優勝者の使用ボールを調べると、28試合中14試合がダンロップのボールでした。

 安田が使っているのは「スリクソン Z-STAR ダイヤモンド」。以前は「スリクソン Z-STAR XV」を使っていましたが、「けっこう長く『XV』を使っていたのですが、『ダイヤモンド』が出たということで試してみたら、すごく良かった。柔らかすぎず、硬すぎず、一番使いやすいです」

 シャフトもウッド系は「アッタスシリーズ」、アイアンとウェッジは「N.S.プロシリーズ」というのはプロ1年目から変わっていません。

 同じメーカーのクラブ、シャフトを長く使い続け、徐々に実力を見せてきた安田。これからのさらなる本領発揮が楽しみです。

2024 安田祐香の最新セッティング

1W:スリクソン ZX5 MkII(ロフト角/10.5度 シャフト/アッタス キング5S)
3W、5W:スリクソン ZX MkII(シャフト/ミヤザキ CODEX KIRI 5S)
4U、5U:スリクソン ZX MkII(シャフト/アッタス MB HY 75R)
6I-PW:スリクソン ZX5 MkII(シャフト/N.S.PRO 850GH S)
GW:クリーブランド RTX6 ZIPCORE(ロフト角/48度 シャフト/N.S.PRO 850GH)
AW、SW:クリーブランド RTX6 ZIPCORE(ロフト角/52度、58度 シャフト/N.S.PRO 950GH)
パター:オデッセイ トリプル・トラック TEN
ボール:スリクソン Z-STAR ダイヤモンド

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