「ついていかないと…」 メジャーV凱旋・古江彩佳は同組の“暫定女王”竹田麗央の戦いぶりをどう見た?

国内メジャー「ソニー 日本女子プロ選手権」の初日、古江彩佳(ふるえ・あやか)が5バーディー、ノーボギーの67で回り、5アンダーの5位発進。試合後取材に応じ、同じ組で回ったメルセデス・ランキングで現在首位に立つ竹田麗央(たけだ・りお)とのラウンドを振り返った。

「飛ばすし曲がらないし、高い球ですごい寄せてくる」

◆国内女子プロゴルフ

ソニー 日本女子プロゴルフ選手権大会 9月5~8日 かねひで喜瀬カントリークラブ(沖縄県) 6670ヤード ・パー72

 今季2戦目の国内メジャー「ソニー 日本女子プロ選手権」初日、古江彩佳が5バーディー、ノーボギーの67で回り、5アンダーの5位と“凱旋”ラウンドで上々のスタートを切った。

 7月の「エビアン選手権」を制して以降、初めての国内ツアー出場とあってラウンド中は多くのギャラリーを引き連れたが、日本のファンを前に“メジャーチャンピオン”の肩書にふさわしいプレーを見せつけた。

首位と3打差の5位で“凱旋試合”の初日を終えた古江彩佳 写真:Getty Images

首位と3打差の5位で“凱旋試合”の初日を終えた古江彩佳 写真:Getty Images

 好スコアの要因に挙げたのはティーショットの安定感。真夏の強い日差しのもとで育った強く太い沖縄特有のラフが待ち構えるだけに、「(ティーショットは)ほぼ完璧。フェアウェイに置けたから狙いやすいショットが多かった」と、ボギーフリーで回った会心のラウンドを振り返る。

 1番と17番では約3メートルにつける正確なショットを見せ、13番では約10メートルの距離を沈めるなど、「全体的にいい感じだった」とショット、パッティングともに好感触。「きょうは落ち着いてプレーができたし、いいラウンドができた。自分らしいゴルフができたと思います」と納得のいくプレーができたようだ。

 また、この日はディフェンディングチャンピオンの神谷そら、そして今季5勝を挙げて現在メルセデス・ランキングで首位を走る“暫定女王”竹田麗央とのペアリング。

 初日から8バーディーの64とロケットスタートを見せた竹田の戦いぶりについてはこう答えた。

「飛ばすし曲がらないし、高い球ですごい寄せてくる。それにプラスしてパターも長いのが入ったり短いのも入っていたので、本当についていかないといけない」

 メジャーチャンピオンとして挑む今大会の“凱旋試合”は多くのプレッシャーも予想される。首位とは初日でいきなり3打差がついたが、「自分自身は変わらない」とあくまで平常心で4日間を戦うつもり。

 いまだ手にしていない“国内メジャー”のタイトルに向けて、まずは竹田の背中を追いかける。

古江 彩佳(ふるえ・あやか)

2000年生まれ、兵庫出身。19年「富士通レディース」でツアー史上7人目のアマ優勝を達成してプロ転向。20年にプロ初勝利を飾り、20-21シーズンはトータル6勝で賞金ランキング2位と躍進した。22年からは米女子ツアーを主戦場にして22年に同ツアー初優勝。同年は国内ツアーでも「富士通レディース」で連覇と大会3勝目を挙げた。24年米女子ツアー「アムンディ エビアン選手権」で初のメジャー制覇。日本8勝、米国2勝。

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