3位タイ発進の岩井明愛 同組で回った“トモダチ”とのほほ笑ましいエピソードを披露 「すごくいい子なんです」

5日に開幕した国内メジャー「ソニー 日本女子プロ選手権」。7バーディー、1ボギーの66で初日を回った岩井明愛(いわい・あきえ)が、首位と2打差の6アンダー・3位タイ発進。試合後の取材では、同組で回ったタイのシャネッティ・ワナセンとの“意外な交流”を明かした。

同組でプレーしたタイのシャネッティ・ワナセンとは“友人関係”

◆国内女子プロゴルフ

ソニー 日本女子プロゴルフ選手権大会 9月5~8日 かねひで喜瀬カントリークラブ(沖縄県) 6670ヤード ・パー72

 沖縄県で初開催となった国内メジャーの「ソニー 日本女子プロ選手権」が5日に開幕。

 日本勢最上位の7位タイで終えた2週前の「AIG(全英)女子オープン」以降、初めての国内ツアー出場となった岩井明愛が、大出瑞月と並んで6アンダーの3位タイで初日を終えた。

初日を7バーディー、1ボギーの6アンダー・3位タイで終えた岩井明愛 写真:Getty Images

初日を7バーディー、1ボギーの6アンダー・3位タイで終えた岩井明愛 写真:Getty Images

「久々に会いました。一緒に回るのは初めてなんですけど、楽しかったです」

 報道陣の前に姿を現すと、岩井の口からは意外な言葉が飛び出す。その“久々の再会”を果たしたお相手は、この日同じ組で回ったタイのシャネッティ・ワナセン。弱冠20歳ながら、すでに米ツアーで2勝を挙げている実力者だ。

 今年2月にタイで行われた「ホンダLPGAタイランド」の試合で仲を深め、「すごくいい子なんです」と今では食事を共にする間柄。ニックネームの“プラウド”と呼ぶ友人関係にあるという。日本のメジャー大会で実現した異国の友人とのラウンドは、岩井にとっても充実した時間となったようだ。

 それでもフィールドに立てば、各々のプレーに集中。試合中は会話をする機会が少なかったというが、合間で交わした“ほほ笑ましい”エピソードをこう打ち明ける。

「プラウドが途中、冷感スプレーを3回くらいかけてくれて。結構涼しかった(笑)」。午前中から30度を超える気温とジメジメした湿度の高い気候に苦しむ選手も多い中、友人からの“好アシスト”もあって、その集中力は最後まで途切れることはなかった。

 終わってみれば7バーディー、1ボギーの66。首位の竹田麗央と2打差の好位置につけたが、メジャー大会だからといって気負うことはない。

「いつもと変わらない感じです。どれだけ楽しめるかというところでもある。しっかり自分のプレーをしつつ、一日一日を楽しんで結果がついてきてくれたら」と、残り3日間も平常心を心がけて戦うつもりだ。

岩井 明愛(いわい・あきえ)

2002年7月5日生まれ、埼玉県出身。21年のプロテストに合格。23年「KKT杯バンテリンレディス」でレギュラーツアー初優勝を遂げ、妹・千怜との双子優勝という国内女子ツアー初の快挙を達成。「RKB×三井松島レディス」では同じくツアー史上初の双子でのプレーオフを実現。同年「住友生命Vitalityレディス東海クラシック」と「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」で2週連続完全優勝。24年「リゾートトラスト レディス」「ニチレイレディス」優勝。Honda所属。

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