初V・桑木志帆はスピン量3000回転をブリヂストンの「LS」モデルで減らして飛距離増 “青マナ”の新モデルで曲がり減

プロ4年目の桑木志帆(くわき・しほ)が資生堂レディスで初優勝。ドライバーではスピン量を抑えたヘッドとシャフト、そしてアイアンは高校生の頃から使っている名器が優勝に貢献しました。

アイアンは2016年モデルの「ツアーB X-CB」

 プロ4年目の桑木志帆が資生堂レディスで初優勝。ドライバーではスピン量を抑えたヘッドとシャフト、そしてアイアンは高校生の頃から使っている名器が優勝に貢献しました。

資生堂レディスで初優勝を遂げた桑木志帆は低スピンヘッドで飛距離アップ 写真:Getty Images

資生堂レディスで初優勝を遂げた桑木志帆は低スピンヘッドで飛距離アップ 写真:Getty Images

 高校生の頃からブリヂストンのクラブを使っている桑木。高3で石川遼が主催する全国大会で優勝したときもドライバー、アイアンともにブリヂストンでした。

 プロになるとそのままブリヂストンと契約し、今シーズンはパター以外の13本が同社のクラブになっています。

 高校時代からモデルもかえていないのがアイアンです。2016年モデルの「ツアーB X-CB」を今でも使い続けています。プロ2年目のシーズン中にアイアンについて話を聞くと、次のように答えていました。

「目標に対して構えやすく、弾道をイメージしやすい顔(形状)が気に入っているので、ずっと使っています」

 一方、ドライバーは昨年から新モデルの「Bリミテッド B1 LS」にスイッチ。優勝直後には次のように語っていました。

「球筋をフェードにかえて2年目になります。球筋をかえたから優勝できたとは思いませんが、一番はドライバーの飛距離が出たことが大きい。ヘッドを昨年からかえたこととトレーニングによって飛距離が伸びました」

 もともとドライバーのスピン量が多かった桑木。昨年5月、新ドライバーをテストしている時期にブリヂストンのツアー担当者に話を聞くと、「フェードを打つようになったこともあり、スピン量が3000回転を超えることもありました」と語っていました。

 本人もスピン量が多いことが分かっていたから、同メーカーのヘッドで最もスピン量が少ないモデルを選択したのでしょう。

 さらに6月に入ってからドライバーのシャフトを発売前の新モデル「ディアマナBB」にスイッチ。その理由については次のように明かしています。

「ドライバーが曲がりはじめて右に行くミスが増えました。それを抑えたいと思っていたら、昔使っていたシャフト(青マナ系)の後継が出ると聞いて、試したらすごく良かった。スプーンもすごくハマりました」

 初優勝しただけでなく、メルセデス・ランキングでも9位に入っている桑木(6月30日時点)。ドライバーの飛距離アップでさらなる飛躍が期待できそうです。

2024 桑木志帆の最新セッティング

1W:ブリヂストン Bリミテッド B1 LS(ロフト角/9度 シャフト/ディアマナBB)
3W:ブリヂストン B1 ST(ロフト角/14.5度 シャフト/ディアマナBB)
3U、4U:ブリヂストン B2 HT(ロフト角/19度、22度)
アイアン:ブリヂストン ツアーB X-CB(番手/5I-PW)
AW、GW、SW:ブリヂストン BRM2(ロフト角/48、52度、58度)
パター:ピン PLDミルド アンサー2
ボール:ツアーB X

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