岩井姉妹の活躍で注目度アップのヨネックス! 「EZONE CB901」フォージドアイアンを試打【ガチ試打40】

YouTubeチャンネル「しだるTV」では、石井良介プロがさまざまなクラブをトラックマンで計測しながら試打し、レビューする様子を動画でお届けしています。メンバーシップ限定動画では、スタッフの芥川順哉(ヘッドスピード40メートル/秒)も試打レビューを行っています。そのレビュー内容をe!Golfでも紹介します。今回試打したのは、ヨネックスのEZONE CB901フォージドアイアンです。

ショートアイアンは1球目からナイスショット連発

 石井良介プロがさまざまなクラブをトラックマンで計測しながら試打、レビューする様子が大人気のYouTubeチャンネル「しだるTV」。そんな「しだるTV」ではメンバーシップ限定動画として、スタッフの芥川順哉(ヘッドスピード40m/s)も試打レビューを行っています。

 そこで、どこにでも居る「ヘッドスピード40m/s男」による試打レポートを紹介します。今回はヨネックス「EZONE CB901 フォージド」アイアン(以下、CB901)です。

 最近、岩井姉妹のツアーでの活躍はもとより、契約外選手の使用も増えてきていて何やら注目度が高まっている感のあるヨネックスのアイアン。このCB901は、同社のフォージドアイアンラインアップの中ではアベレージゴルファー向けで、もっとも飛距離の出るアイアンというポジションにプロットされています。

大人気のYouTubeチャンネル「しだるTV」のメンバーシップ限定動画を記事化。今回は「EZONE CB901 フォージド」アイアン

大人気のYouTubeチャンネル「しだるTV」のメンバーシップ限定動画を記事化。今回は「EZONE CB901 フォージド」アイアン

 構造は、同社お得意のカーボン素材を複合させたグラファイトハイブリッド(G-BRID)構造。軟鉄の中でも特に軟らかいといわれているS20Cのボディーに、フェース裏側のボールが当たる部分にカーボン素材を挿入することで、ソフトな打球感を実現しているとのことです。

 構えた感じは、同社ラインアップでもっともやさしいモデルながら、そこまで大きさを感じさせずスッキリとした形状、とても構えやすいです。

 個人的には、バックフェースのトゥ先にある緑と黒のラインのワンポイントがおしゃれだなと感じました。

 通常この取材・撮影では短いほうの番手から試打をはじめ、ナイスショットが出たら上の番手に移るといった感じで進めているのですが、最初から違和感なく打てたせいか、ピッチングウェッジ、9番、8番と1球目からナイスショットが出るくらい、打ちやすかったです。

HS40m/sならカーボンシャフト仕様も選択肢に入る

 7番アイアンでナイスショットした時のデータが下の写真になります。

 ピッチングウェッジから8番アイアンまでは1球目からナイスショットが出ていたのですが、7番アイアンから、若干つかまりが悪くなったように感じました。

ヘッドスピード40メートル/秒のアマチュア試打結果

ヘッドスピード40メートル/秒のアマチュア試打結果

 また、7番アイアンのロフトが29度と立っていることもあり、飛距離的には自身の7番アイアンより半番手ほど飛んでいる印象。ですが、ランディングアングル(写真右下の数字)は39度とほんの少し物足りなく、状態のいいグリーンだとなかなか止まらないかもしれません(一般的には、40度あれば普通のグリーンなら止まるといわれています)。

 大きめヘッドの弱点といえるかもしれませんが、ヘッドが大きいぶん少し面長になり、つかまらない性格がロングアイアンになるほど強調されているように感じました。

 もちろん、そのまま弱点を放置しているわけではなく、ネックを短くしてグースにし、かつヒール側を少し高くして懐を作ることで、つかまえやすくしようとしている意図は感じました。

 また、7番以降キャリーはあまり増えず、そのぶんランが増えることで番手ごとのトータル飛距離の階段ができるという結果になりました。

 最後に、1本だけお借りしていたカーボンシャフト(REXIS KAIZA-I HP 7S)の7番アイアンを試打しました。

 資料を見ると、手元側を軟らかくして自然な粘り感を出しながら、先端を硬くしてインパクトでしっかりとボールを押し込むという性質のシャフトとのことでしたが、これがとてもよかったです。

 ランディングアングルも少しですがスチールシャフト(N.S.PRO 950GH neo)時よりもよくなりました(40.7度)。

 ロフト29度の7番アイアンでランディングアングルが40度を超えることはあまりないので、ヘッドスピード40メートル/秒のみなさんには、カーボンシャフトを選択肢に入れることをオススメします。

【試打クラブデータ】
ヨネックス EZONE CB901 フォージドアイアン(N.S.PRO 950GH neo S、REXIS KAIZA-I HP 7S)

芥川順哉(あくたがわ・じゅんや)

1970年生まれ。スポーツ誌、若者向け情報誌、ゲーム誌、ゴルフ雑誌編集、ゴルフ専門サイトの編集長を経て独立。現在は、フリーランスのライター、編集をしながら、YouTubeチャンネル「試打ラボしだるTV」スタッフとしても活動中。

※YouTubeチャンネル「しだるTV」のメンバーシップ限定動画内では、全番手(UW~4番)を試打。各番手のナイスショット時の実際の弾道やデータ、打音など、より詳細にお伝えしています。

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