番手が豊富なモデルが人気!? 首位は2022年発売の「G430」　2024年5月売れ筋フェアウェイウッドベスト5

今、巷ではどんなクラブが売れているのか、なぜ売れているのか？ そんなゴルフ界のトレンドを探るべく、有賀園ゴルフで、売れ筋商品のランキング調査。アイテム別に毎週、レポートをお届けします！　今週は2024年5月のフェアウェイウッドランキングです。

第1位　G430 MAXフェアウェイウッド（ピンゴルフジャパン）

　高慣性モーメントで、直進性に優れたフェアウェイウッド。上下に打点がブレても、飛距離ロスを抑制。8層のカーボンをクラウン部分に新搭載した低重心設計で、理想の高さでブレずに狙えます。たわみを最大化するフェース設計は初速を高め、飛距離アップもかなえます。2022年11月11日発売。メーカー希望小売価格:6万500円（税込み）。ラインアップ＝＃3（15度）、＃5（18度）、＃7（21度）、＃9（24度）

豊富な番手ラインアップと球の上がりやすさで人気

　ドライバーの人気に引っ張られている印象は否めませんが、フェアウェイウッドとしての魅力もあります。

　まずラクに球が上がりやすい、高弾道ボールが打ちやすいことですね。安定してまっすぐに飛んでくれると評価する人も目立ちます。

　また、番手ラインアップが豊富なので、複数本入れる方も多いです。それにしても、長く支持され続けていますよね。（有賀園ゴルフNEW杉並店・小室直也店長）

第2位　パラダイム Ai SMOKE MAXフェアウェイウッド（キャロウェイゴルフ）

　世界中から集めた25万ものスイングデータをインプットして誕生したAiスマートフェースを搭載。大きな飛距離をもたらし、狭い範囲に着弾する直進性の高い弾道をもたらします。キャロウェイらしい丸いフォルムで幅広い層のプレーヤーに対応できるモデルです。2024年2月2日発売。メーカー希望小売価格:6万500円（税込み）。ラインアップ＝＃3（15度）、#3HL（16.5度）、＃5（18度）、Heaven（20度）、＃7（21度）、＃9（24度）、#11（27度）

ドライバーとセットで使う人が多いモデルです

　ドライバーは他社を使っているけど、フェアウェイウッドはこのモデルという方はほとんどいません。

　ドライバーとセット購入か、キャロウェイのドライバーに合わせてフェアウェイウッドを購入というケースがほとんどです。

　こちらも球がラクにあげられるという声が聞かれ、番手ラインアップも豊富なので、複数本購入している方が多い印象です。（有賀園ゴルフNEW杉並店・小室直也店長）

第3位　ゼクシオ13 フェアウェイウッド（ダンロップ）

　テクノロジーのさらなる進化で大きな飛びを実現。「BiFLEX FACE」がインパクト時のエネルギーを効果的に伝達して高初速エリアを拡大。「New CANNON SOLE」が低重心化と大きなたわみをかなえボールスピードアップ。安定した大きな飛びをもたらします。2023年12月9日発売。メーカー希望小売価格:6万500円（税込み）。ラインアップ＝＃3（15度）、＃4（16.5度）、＃5（18度）、＃7（20度）、＃9（23度）

軽量モデルを求めている人が結果的に選んでいる印象

　こちらも息が長く、パワーが落ちてきたシニア層に選ばれ続けているという印象です。ゼクシオドライバーとセットで買っていくケースがほとんどですね。

　軽く振っても飛距離が出せるので、非力な方にとっての救世主になっています。

　9番ウッドまでラインアップされているので2本セットで購入する方が多く、自然と本数も多くなり上位にランクインしています。（有賀園ゴルフNEW杉並店・小室直也店長）

第4位　Qi10フェアウェイウッド（テーラーメイド ゴルフ）

　幅広いゴルファーに人気のオーソドックスな形状を採用。ヘッドの前方と後方内部に配置したスプリットウエートにより、高弾道・低スピンをかなえます。クラウンのカーボンエリアを大幅に拡大し、ウエートを効果的に配置して、高い慣性モーメントをかなえています。2024年2月2日発売。メーカー希望小売価格:6万500円（税込み）。ラインアップ＝＃3（15度）、＃3HL（16.5度）、＃5（18度）、＃7（21度）、＃9（24度）

第5位　Qi10 MAXフェアウェイウッド（テーラーメイド ゴルフ）

　大型シャローヘッドで、リングウェイトをヘッド後方内部に配置することで深低重心設計を施しました。クラウンのカーボンエリアを大幅に拡大して、高い寛容性をかなえるとともに、抜けのよいソール形状も採用。やさしく球を上げられ、大きく飛ばせるモデルです。2024年2月2日発売。メーカー希望小売価格:6万500円（税込み）。ラインアップ＝＃3（16度）、＃5（19度）、＃7（22度）

「いろいろ試したいなら試打会に足を運ぶのがオススメ」（小室店長）

　久しぶりのフェアウェイウッドのランキングは「G430MAX」が首位に返り咲きました。強いですね。「Qi10」がベスト3を逃し、「ゼクシオ13」が新製品を抑えて3位に入りました。

　この結果を見ると、軽量モデルを求める層も多いと感じました。上位に入賞しているモデルのほとんどが9番ウッドまであり、番手ラインアップが豊富なものが多いですね。ゴルファーニーズがそうなってきているのですね。

　最近のフェアウェイウッド選びは5番を軸にして、そこから3番ウッドを選ぶのか、7番ウッドを選ぶのか、組み立てていくケースがほとんどです。そのため、お店で用意してある試打クラブは、基本5番ウッドになっています。

　もう1本を3番にするか7番にするか迷ったときでも、5番ウッドの特性を元に選んでいくしかないのです。

　また、カスタムシャフトを選びたいという場合も、試打用はほとんどありません。ドライバーはカチャカチャで付け替えていろいろ試せるので、メーカーカスタムで購入できるシャフトのご用意もあるのですが、フェアウェイウッドは接着型がほとんどなので、それぞれのシャフトをご用意することが難しいのです。

「それなら、安いから純正でいいかな？」という方もいらっしゃるのですが、僕は「振り感が変わるので、ドライバーと同じものを選ばれる方がいいですよ」とアドバイスしています。

　実際に打たないで決めるのは不安という方には、メーカーが行っている試打会に行くことをオススメしています。メーカーカスタムで用意されているシャフトであれば、試すことができる可能性も高いですし、3番ウッドや7番ウッド、9番ウッドなども試打できる可能性もあります。

　また、特殊なフレックス、例えばＸなどを試したいのであれば、シャフトメーカーの試打会もオススメです。メーカーのWebサイトから、試打会情報は得られますので、家の近くでそういったイベントがないか調べて、徹底的に打ち比べてから選ぶと納得のアイテムに出会える可能性が高くなりますよ。

※ランキングは、有賀園ゴルフ全店舗、ネットショップも含めての売上本数で、マークダウン商品をのぞいて算出してもらいました。表記価格はメーカー純正シャフト装着モデルです。
取材協力：有賀園ゴルフNEW杉並店