「いまだに100切りできません」 練習が大切なのは分かっているけど… 早い上達が見込めるのはどんな人?

ゴルフは上達に時間のかかるスポーツです。とはいえ、中には1年で100切りを達成する人もいれば、何年たっても100切りができない人がいたりと個人差があるのも事実。ゴルファーであれば誰もがうまくなりたいと思うものですが、上達が早い人にはどんな特徴があるのでしょうか。

「練習に熱心」「ポジティブ思考」の人は上達が早い傾向

 いざゴルフを始めてみたものの、思うように上達せず悩みを抱えているゴルファーも多くいるはず。成長スピードは当然それぞれ異なりますが、一方でめきめきと腕前を上げていく人がいるのも事実です。

 すぐに上達する人は、一体どんな特徴を持っているのでしょうか。自身が運営するWEBサイト「プロだけが知っているゴルフ上達への道」でゴルフ知識を紹介している、レッスンプロの川端いっせい氏に話を聞きました。

練習場には日々多くのゴルファーが訪れている 写真:AC

練習場には日々多くのゴルファーが訪れている 写真:AC

「当たり前のことかもしれませんが、まず練習に対して熱心に取り組める人は短期間でも上達する傾向にあるでしょう。ゴルフは正しいスイングフォームを身につけることが重要であり、練習を重ねることで適切な動作を覚えていきます。そのため、1回の練習で100球打つとした場合、少なくとも週に2回以上は練習する努力がゴルフの上達において大切です」

「さらに、ポジティブ思考で前向きな人も上達が早い傾向にありますね。例えば、練習で『飛距離を10ヤードアップさせる』といった新しい課題に挑戦する際、『1カ月以内に達成する』と思う人と『難しい』の一言で思考停止して課題に取り組めない人では大きな差が出るはずです」

「ラウンド中であればミスをしてもくじけず次のショットに集中し、ミスから学ぼうとする前向きな姿勢でいることがスコアの改善にもつながります」

 近年は書籍や動画サイトなどでゴルフの技術を学べる機会も多くありますが、レッスンに通うケースと比べて上達スピードはどうなのでしょうか。川端氏は次のように話します。

「書籍を読んだり動画を閲覧する場合でも、筆者や投稿者の伝えたいことを理解できるリテラシーが必要です。最近では自分のスイングを動画で撮影する人も多いですが、それも自分で分析するには多くの知識が必要なのです」

「特にビギナーの場合は、レッスンに通うことで変なクセがつくことなくプロからの的確なアドバイスを得ることができます。自分のスイングを客観的に分析してもらい、問題点を早期に発見できれば、独学と比べて上達スピードは格段に早まるでしょう」

ゴルフは過去のスポーツ経験が生かせる?

野球経験者は上達が早い傾向に 写真:AC

野球経験者は上達が早い傾向に 写真:AC

 また、川端氏はスポーツ経験者もゴルフの上達が早い人の特徴として挙げています。

「スポーツ経験者は、競技を通じてメンタル面の強さを培っています。集中力や忍耐力、プレッシャーに打ち勝つ力などはゴルフでも不可欠な要素であるため、ゴルフスキルの習得も早いでしょう」

「特に野球経験者は優れた空間認識能力を持っている方が多い印象です。アプローチショットや傾斜の読み、スイング時のクラブ位置などはこの能力が生かされるため、上達も早い傾向にあります」

「加えて『1年以内にスコアを90台にする』『飛距離を20ヤード伸ばす』『アプローチが苦手』などと明確な課題や目標設定をつくっている人も早期の上達が見込めます。スポーツ経験者にはこのマインドを持っている人が多く、目標に向かって練習をすることで着実な進歩が期待できます」

 せっかくゴルフを始めたにもかかわらず、なかなか上達できなければ焦りや不安も感じてしまうはず。ゴルフのセンスや実力は人それぞれですが、上達の早い人に共通している特徴があることは確かです。

 まずは今までの練習方法や考え方を見直し、改善できるところから取り組んでみてはいかがでしょうか。

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