広島、逆転Vに望み=攻め続け5得点―Jリーグ

引退セレモニーで胴上げされる広島の青山(上)=1日、Eピース



負ければ優勝がなくなる一戦で、広島は5得点と圧倒。勝ち点3を積み上げて、首位神戸との差を1に縮め、最終節へ弾みをつけた。
前半に流れを引き寄せた。8分、素早いリスタートから左サイドを攻め、最後は東が中央へ弧を描く絶妙なクロス。加藤が冷静に流し込んだ。追い付かれた直後の前半終了間際には再び東。右サイドの遠い位置で得たFKを左足で振り抜くと、ボールはそのままゴールに吸い込まれた。「誰かが触ってくれるだろうと、GKに取られないように意識した。運が味方してくれた」
前節までの3連敗中は計1得点と元気がなかった。しかし、この日は最後まで攻める姿勢を崩さず、後半にも3得点。正念場で攻撃陣が目を覚ました。
試合後に、広島一筋で21年間プレーした青山の引退セレモニーが催された。9年前の優勝を知るベテランをしっかりと送り出し、東は「いろんな意味で勝たないといけない試合だった。硬くなることなく、躍動感のあるサッカーを見せられてよかった」と笑顔。最終節に向け、「この勢いのまま、残り1試合、必ず勝ちたい」と力を込めた。


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