神戸、光った勝負強さ=タイトル加え「常勝」へ―天皇杯サッカー

後半、先制ゴールを決め、祝福される神戸の宮代(右から3人目)=23日、東京・国立競技場



クラブ史上初の優勝は2020年元日の天皇杯。神戸が5大会ぶりに日本一の称号を奪還した。これでチームとして三つ目のタイトル。「常勝軍団」へと変貌を遂げる過程で、新たなステージに入ったことを示すように勝負強さを発揮した。
G大阪との決勝で、両雄が放ったシュートはそれぞれ6本だけだった。チャンスメークに至るシーンが少ない試合を崩したのは後半19分。GK前川のロングフィードに反応した途中出場の佐々木から始まった。
敵陣深くで倒れながら奪われないように粘った結果、そばにいた大迫がこぼれ球を拾って左の武藤に展開。その折り返しは相手選手に当たったが、最後は宮代が押し込んだ。泥くさく決定機を物にした宮代は「最後まで走った努力が実った」と胸を張る。
残り2試合のJ1では連覇に向けてひた走る。さらにアジア・チャンピオンズリーグ・エリートの東地区1次リーグでも首位。過密日程を乗り越えて白星を重ねられるだけの層の厚さ、地力の高さを備えてきたことが結果にも表れている。「タイトルを取り続けるチームになりたい」とは大迫。あくまでも目標の一つ。頂点へのこだわりの強さが歩みを止めない原動力だ。




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