上田桃子「どんな時もゴルフ」=20年のプロ生活に区切り

大王製紙エリエール・レディースオープン2日目。ホールアウト後の記念写真で笑顔を見せる上田桃子(手前)=15日、愛媛・エリエールGC松山



女子ゴルフで国内ツアー通算17勝の上田桃子がこのほど、20年のプロ生活に区切りをつけた。今季限りで第一線を退くことを表明。15日に大王製紙エリエール・レディースオープンで予選落ちし、シーズン最終戦への出場を逃した。人気と実力を兼ね備え、長くツアーを支えたベテラン。多くのファンや選手からねぎらわれ、「たくさんきついこともあったけれど、プロゴルファーをやってきてよかった」。感慨深げに話した。
2005年にプロデビュー。07年に5勝を挙げ、史上最年少(当時)の21歳で賞金女王となった。翌年からは米ツアーにも参戦。練習熱心で、妥協を許さない姿勢が長いプロ生活を支えた。「どんな時もゴルフのことを考えていて、うまくなりたかった。今もうまくなりたい」
38歳。ツアー撤退の考えは「30歳くらいから、頭のどこかにはずっとあった」と明かす。今年9月、国内メジャー初制覇を目指した日本女子オープンで30位にとどまり、決断。自身のSNSで表明した後も、普段通り入念に調整して試合に臨み、思い切りのいいゴルフでファンを引きつけた。
上田らしく、後輩プロには力強いメッセージを送った。「今の時代にそぐわないかもしれないけれど、気合とか根性とか、私はそれで戦ってきた。最後は気持ちが大事」。すっきりとした表情で締めくくった。


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