高速化、衝撃の9分台=故キプトゥムさんにささげる―シカゴマラソン

チェプンゲティッチが従来の世界記録を一気に2分近くも更新して優勝。女子で初めて2時間9分台が生まれ、高速化が顕著な近年のマラソンでも一段と大きな衝撃を与える形となった。自身3度目の大会制覇を最高の形で飾った本人は、「本当に幸せ。世界記録を出すことは夢だった」と笑みを浮かべた。
レース序盤からハイペースで、中間点を1時間4分台で通過。後半も勢いを大きく落とすことなく、フィニッシュを迎えた。2位以下に7分以上の大差をつける圧勝。ゴール後は国旗を掲げて駆け回るパフォーマンスを見せ、余力を感じさせた。
世界屈指の高速コースとして知られるシカゴでは、昨年の大会でも男子のケルビン・キプトゥムさんが2時間0分35秒の世界新記録を樹立。今年2月に交通事故で亡くなったキプトゥムさんに対する黙とうの後に号砲が鳴ったレースで、同じケニア勢のチェプンゲティッチが1年前の興奮を呼び起こした。「世界記録をケニアにもたらすことができてうれしい。キプトゥムにささげたい」と誇らしげに言った。(シカゴ時事)

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