関脇・霧島は大関・大の里に完敗で9敗目 再大関取りから一転、来場所の三役残留は厳しい状況「これが今の自分の力」

大の里(右)が押し出しで霧島を破る(カメラ・今西 淳)

◆大相撲 ▽九州場所千秋楽(24日・福岡国際センター)

 関脇・霧島(音羽山)は9敗目を喫し、来場所の三役残留が厳しい状況となった。大関・大の里(二所ノ関)との厳しい突き押しにまわしを引けず。相手得意の右差しを許してしまうと、力なく土俵を割った。「これが今の自分の力。最初に連敗をして、徐々に自分の相撲が取れるようになってきて、今日もしっかりいこうと思ったけれど」と唇をかんだ。

 大関だった昨年九州場所で2度目の優勝。だが今年初場所で綱取りに失敗すると、春場所と夏場所で連続して負け越して大関から陥落。関脇に転落した名古屋場所は8勝、秋場所は12勝と勝ち越しを続け、今場所で13勝以上を挙げれば、大関昇進目安とされる「三役で直近3場所33勝」に届く中だったが、今場所はまさかの6勝9敗に終わった。これで来場所の三役残留が厳しい状況に。「去年1年間はいい活躍をして、今年も活躍するつもりでいたが、悪い方向にいってしまった。いい経験の1年だったと思って、また稽古を頑張りたい」と語った。

 来年へ向けては「(大関に)戻りたい気持ちは変わらない。戻れるようにやっていく」と看板力士への返り咲きに闘志を燃やした。

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