大関・琴桜が1敗を守る 北の富士さんの訃報に「たくさん気にかけてくださった。恩返しができるように」

琴桜(左)が大栄翔を攻め、押し出しで下す (カメラ・豊田 秀一)

◆大相撲 ▽九州場所12日目(21日・福岡国際センター)

 大関・琴桜(佐渡ケ嶽)が1敗を守った。立ち合いは関脇・大栄翔(追手風)の突き押しに阻まれ、もろ差しの形になれなかった。それでも押しに切り替え、冷静にいなしながら前進して押し出した。大関昇進後では自己最多タイとなる11勝目。「対応できたと思う。目の前の一番に集中していけている。明日からも気を引き締めてやっていくだけ」と振り返った。

 優勝争いは1敗だった東前頭6枚目・隆の勝(常盤山)が敗れ、大関・豊昇龍(立浪)と並んで先頭を走る。初賜杯へ向けては「結果が求められる番付ですし、どの場所も狙っている。自分らしくやれることをしっかりやっていければ」と気を引き締めた。

 第52代横綱・北の富士さんの20日の訃報を受け、「たくさん気にかけてくださった。恩返しができるようにやっていくだけ」と語った。

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