琴桜が初Vへ向け首位守る 若元春に快勝「集中してやれた」 八角理事長も「迫力があった」と高評価

若元春(左)を押し出しで下し10勝目を挙げた琴桜(カメラ・今西 淳)

◆大相撲 ▽九州場所11日目(20日・福岡国際センター)

 大関・琴桜(佐渡ケ嶽)が1敗と首位の座を堅持した。けんか四つの小結・若元春(荒汐)との一番は、得意の右をねじ込むと、最後は右ハズに切り替えて押し出した。「集中してやれたと思います。体が動いたんじゃないですかね」と、うなずいた。

 2場所ぶりに2ケタ白星を挙げた。年間最多勝争いでは62勝目で、首位の大の里に1差と迫った。悲願の初優勝への期待は増すが「場所が終わったわけじゃないですから。しっかり集中して、これからもやっていくだけです」と引き締め直した。

 4日目からの8連勝で、好内容が続く。八角理事長(元横綱・北勝海は)「迫力があった。右を入れて若元春の体が浮いた。力強い相撲だった。優勝経験がないことを気にしていたらできない。それを上回る気迫だよ。きょうみたいな相撲ですよ」と評価していた。

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