琴桜、27歳誕生日に白星 翔猿を退け1敗で首位並走 悲願の初Vへ「結果を求めてやっていくしかない」

琴桜(左)が翔猿を引き落としで下し誕生日に9勝目を挙げた(カメラ・今西 淳)

◆大相撲 ▽九州場所10日目(19日・福岡国際センター)

 大関・琴桜(佐渡ケ嶽)が27歳の誕生日を白星で自ら花を添えた。東前頭5枚目・翔猿(追手風)との結びの一番。くせ者が相手だけに、やや様子を見ながら立つと得意の右を差した。最後はタイミングをはかっての引き落としで相手を腹ばいにさせた。「慌てずに冷静にいこうと思っていたので、集中してできたかなと思います」と、うなずいた。

 昨年の誕生日は黒星を喫したが、角界入り後は4勝1敗と好相性だ。基本的に場所中にバースデーを迎えるだけに「場所以外だったら違うかもしれないですけど、変わらないですよ」としつつも、「必ず結果のことを言われるので…」と冗談めかして苦笑する場面もあった。

 これで4日目から7連勝。1敗を守り、大関・豊昇龍(立浪)、東前頭6枚目・隆の勝(常盤山)とともに首位を並走している。大関5場所目で悲願の初優勝へ向け「あまり考えずに思い切ってやるだけです。気持ちを切らさずに、その日その日をしっかり勝負していきます。しっかり準備して結果を求めていくしかないので」と気合を入れた。

 幕内後半戦の高田川審判長(元関脇・安芸乃島)は「圧力をかけての引き技だからね。安定感がある」と評価していた。

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