山下美夢有「私ももっと頑張らないと」4位で終戦 2戦を残し女王争い決着で3年連続の年間女王ならず

山下美夢有

◆女子プロゴルフツアー 伊藤園レディス 最終日(10日、千葉・グレートアイランドC=6769ヤード、パー72)

 8位から逆転を狙った山下美夢有(みゆう、加賀電子)は5バーディー、1ボギーの68で回り、通算11アンダーの4位に終わった。今週4位以下で、竹田麗央(りお、ヤマエグループHD)の初の年間女王が決定する条件となっていた。パー以上でプレーを終えれば2位だった最終18番のボギーが悔やまれる結果となった。

 試合後は「伸ばし合いの戦いになるかなと思って一つでも(バーディーを)取れるようにとプレーした。(17、18番は)なかなか自分の中で攻めきれなかった。(今後に向けて)残り2試合、しっかり上位で戦えるように頑張りたい」と話した。

 18番で2メートル前後のフックラインのパーパットを外し後退した。「今週はパターで苦戦した。ショットはある程度つけられても、最後決めきれなかったら一緒だと思うので、そこの課題」と振り返った。

 年間女王を決めた竹田の強さについては「飛距離も出るし、安定性もあるので、今季8勝は本当に素晴らしい。後輩が頑張ることで、私ももっと頑張らないとなという気持ちにもなる。プレーしていても楽しいなと思っている」と語り、祝福した。

 3年連続の年間女王を目指した今季は国内で2位7回。10月の富士通レディース古江彩佳(富士通)とのプレーオフを制し、1勝を挙げた。4月~9月までに12戦連続で1けた順位と抜群の安定感を誇ったものの、22年(5勝)、23年(5年)の時のような勝負強さは影をひそめた。

 シーズン後には、来季米ツアー出場権をかけた最終予選会(12月5~9日、米アラバマ州)の参加を予定している。「言うてる間に(米ツアーの)最終予選会も近いので、そこにしっかり備えていい形で準備して迎えられたらいいなと思っている」と気持ちを前に向けた。

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