実現ならツアー制施行後初 竹田麗央、予選落ちで不在のまま女王決定も…山下美夢有4位以下で確定、熊本で吉報待つ
◆女子プロゴルフツアー 伊藤園レディス 第2日(9日、千葉・グレートアイランドC=6769ヤード、パー72)
今季&通算8勝で初の年間女王に王手をかける竹田麗央(りお、21)=ヤマエグループHD=は88位で出て5バーディー、1トリプルボギーの70。通算2オーバーの73位で3試合ぶり、今季4度目の予選落ちを喫した。10日の最終日に、この日を終えて8位の山下美夢有(みゆう、23)=加賀電子=が4位以下なら本人不在の中、女王が決まる。2勝目を狙う安田祐香(23)=NEC=ら3人が10アンダーで首位に並んだ。
巻き返しを狙った竹田は10番スタートにもかかわらず大勢の観客の視線を浴びてプレーした。後半の5番までにスコアを5つ伸ばすチャージを見せた。この時点で予選通過圏内まで、あと1打に。だが、8番パー4でティーショットを左に曲げ、紛失球とし5オン2パットのトリプルボギーで暗転。今大会は3年連続で、今季4度目となる予選落ちとなった。
試合後は「伸ばさなきゃいけないと思ってスタートしたが、8番がもったいなかった。まだまだ練習が足りない」と力なく話した。「今週は悔しい結果になったが、修正して、また来週頑張りたい」と涙はなかった。前週に今季8勝目を挙げ、今季1勝でメルセデス・ランク2位の山下に771・52ポイントの大差をつけ、圧倒的優位な状況に変わりない。
現在トップと3打差8位の山下が今大会で4位以下なら、竹田の女王初戴冠(たいかん)が決まる。日本女子プロゴルフ協会によると、88年のツアー制施行後、会場に女王不在での決着の場合、初だという。前週は6ホールのプレーオフを戦う激戦だった。思わぬ足踏みとなったが、地元・熊本で体を休め、静かに吉報を待つ。(岩原 正幸)
◆年間女王が10日に決まる条件 残り2戦で優勝ポイントはエリエールLが300ポイント、リコーカップが400ポイント。竹田は今週予選落ちで加算はなし。山下が単独4位(70ポイント)以下の場合、701・52ポイント以上の差がつくため、女王が決まる。
11/10 06:30
スポーツ報知