レスリング・日下尚、パリ五輪金メダルの鍵は「調子に乗らないこと」世界ランキング1位に浮上も冷静

国際合宿から帰国し、出身地の名産を渡されて笑顔の日下尚(左)、曽我部京太郎(カメラ・林直史)

 レスリング男子グレコローマンスタイル77キロ級でパリ五輪代表の日下尚(三恵海運)が21日、五輪シード権に影響するランキング大会と合宿を終え、ハンガリーから成田空港に帰国した。

 日下は4月のアジア選手権に続いてランキング大会も優勝し、初の世界ランキング1位に浮上した。日本がこれまで苦戦してきた中量級で快挙を成し遂げ、初の五輪を第1シードで迎えることが確定したが「トントン拍子でちょっといきすぎている部分がある」と冷静に自己分析した。

 9日まで行われた大会後も現地に残り、国際合宿に参加した。同階級の強豪や上の階級の海外選手とも積極的に組み合い「ランキング1位になって結構、いけるかなと思っていたけど、合宿では119位ぐらいの実力でボコボコにされていた」と苦笑い。五輪制覇の鍵を「一番は調子に乗らないこと」と力説し、「調子に乗ったら絶対に負けてしまう。五輪で勝たないと意味がないと思っているの、ここまでの勝ちは全部忘れたい」と表情を引き締めた。

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