女性のカラダとココロの不調、「仕方がない」と諦めていませんか?最初の一歩を産婦人科医・高尾美穂先生がアドバイス

「ソフィ 女性のウェルビーイング新提案 『ソフィBe』発表会」に登壇した高尾美穂先生
10月9日に都内で「ソフィ 女性のウェルビーイング新提案 『ソフィBe』発表会」が行われました。生理管理アプリ『ソフィBe』では、従来の生理日管理に加えて「ホルモンと体調の変化」に着目し、好不調の原因をより追求できるように。また、「女性の生理によりそう『ソフィ』」から、「女性のウェルネスケアブランド『ソフィ』」への進化を目指すことも発表され、産婦人科医の高尾美穂先生が登壇。女性ならではの心とからの不調についてと、向き合い方について解説しました。

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【画像】ホルモンの変化と体調や気分の関係が一目でわかる「ホルモングラフ」

女性の不調

生理ケアブランド『ソフィ』を展開するユニ・チャーム株式会社が行った「女性の不調に関する調査」(女性724人対象)によると、1ヵ月(1生理周期)のうち、女性の4人に1人が半月以上、不調を感じていることが分かりました。

また、生理痛やPMSなど女性特有の不調がある人に対し、症状別に悩みの度合いを調査したところ、「小さいことでイライラする」「急に気分が落ち込む・気分の浮き沈みが激しい」「疲れやすい・だるい」といった症状で、悩んでいると回答した人の割合が高い結果に。

これらの不調は毎月同じタイミング起こっているのではなく、約8割の女性が不定期な不調を経験していることが分かりました。

不調は不定期ではないかも

生理期間ではないのに、やる気がなくなり、何もしたくなくなる…いつ起きるか分からない不調に悩んでいる人も多いはず。

こうした悩みに対して高尾先生は、「女性の不調は、ホルモンの乱れはもちろん、日々の生活習慣や、気圧の変動など、様々な要因が絡み合って起こるもの。まずは、どういうときに不調が起こるか振り返り、自分を知ろうとする習慣から始めてみましょう」とコメント。

さらに、体調の変化の原因は生理周期だけでなく、日常生活での出来事(仕事が忙しい、パートナーとケンカした、ペットの様子が気になるなど)の影響も受けることを指摘しました。

“生理前後は体調が悪くなりやすく、それ以外の不調は不定期に起きている”と感じやすいですが、記録を残してみると、定期的な不調に見える可能性もあります。

『ソフィBe』で可視化される「ホルモングラフ」

生理日を入力することで、ホルモンと体調の関係が可視化される『ソフィBe』の「ホルモングラフ」。例えば、生理期間が終わったら体調は回復傾向に。女性ホルモンのエストロゲン量が増加するタイミングで、肌の調子や気分が良くなります。しかし、生理が始まった日から約2週間後には、ホルモンの乱高下や排卵痛で不調モードに。その後、プロゲステロンが急上昇したタイミングでも不調を感じやすいそう。このように、生理期間以外にも、不調が起きるタイミングがあることが分かります。

不調を一人で抱えないで

またアンケートでは、生活をしている中で起きる不調について、事前に対策できていない女性が約8割。主な理由としては、「どう対策すればいいのかわからない」「いつ起きるか分からない」「しょうがないと諦めている」があげられました。

「普段の体のだるさや急なイライラなどは、なんとなく相談しにくい」という人も多いはず。産婦人科などに行く目安として“日常生活に支障が出たら”と聞くこともありますが、具体的にどのような状態なのでしょうか。

高尾先生は、「生理休暇を使いたい、部活の練習を休みたいと思った時点で、アクションを始めましょう。産婦人科へ行くもよし、経験者に話すもよし。言語化することで整理され、イライラの原因を考えたり、何かできることが見つかるかもしれません。産婦人科などに行くときは、記録があるとより良いです」とアドバイス。

時代が変わり、昔よりも生理が話題になるようになりました。一人で抱えずに、何かしら解決への一歩を踏み出してみると、今までより過ごしやすくなるかもしれません。

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