小学校の卒業文集が出てきた。読み返すと、中学・高校の楽しかったバスケ部、大学生で遭ったいじめ…あの頃の思い出がよみがえって

宣言通り中学ではバスケ部に入り、部活を楽しみに学校に通ったが…(写真:stock.adobe.com)
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あの頃のワクワク感

「小学校の卒業文集が出てきたよ」。幼馴染が弾んだ声で電話をくれた。小学6年生の自分はいったい何を書いたのだろう。「私の作文、コピーしてくれない?」と言うと、すぐに送ってくれた。

「6年生になった時、『あと1年たつと中学1年になるんだ』、そう思うと、なんだか心がうきうきした」

作文はこんな文章で始まっていた。続いて、中学校で何の部活に入るか迷ったこと。ソフトボール部、テニス部と心揺れた末に、最後は「バスケットボール部に入る」と決意していた。ワクワク感に満ちた自分がなんとも微笑ましい。

宣言通り中学ではバスケ部に入り、部活を楽しみに学校に通った。この頃はまだ遊び気分で、ただただ楽しかった記憶がある。高校はインターハイに出場するような強豪校。中学時代と違って練習は厳しかったが、友達と助け合って3年間頑張った。

教育系の大学でいじめに遭った

教育系の大学に進学後、やはりバスケ部に入ったのだが、そこで私は生まれて初めていじめに遭う。練習中に無視される。ボールを回してもらえず、順番も抜かされる。誰にも相談できず、部を辞めた。

代わりに入ったテニス部は開放的な集団で、先輩も同期もとても優しかった。中学入学時に感じたワクワク感を取り戻したような気分。おかげでいじめの一件はトラウマになることなく、無事に4年間楽しく過ごすことができた。多くの学生が教師を目指す大学でいじめなんて……と、今となっては冷静に振り返れる。

つらいこともあったが、部活の経験は私にたっぷりのワクワク感をくれた。また何かを始めてみようかな。小6の自分に今、励まされている。


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