災害時、避難の判断基準は?高齢者は「警戒レベル3」で避難を。地震、集中豪雨が起きたときに取るべき行動を解説

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豪雨や地震などの災害に見舞われた際に役立つ知恵をまとめました。非常時にこの記事を参照することで、落ち着いて行動する助けになることを願います(編集部)(イラストレーション◎seesaw.)

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地震の揺れが収まったら取るべき行動

災害時に取るべき初期行動

【集中豪雨や台風の時】

水害や土砂崩れなどの災害が発生するおそれがある時、避難に時間のかかる高齢者等は「警戒レベル3」で避難を。

「警戒レベル4」が出たら全員が避難しましょう

集中豪雨や台風の初期行動

【地震発生時】

避難の判断基準

避難方法は市区町村ごとに異なるため、事前に避難所などを調べておきましょう

避難の判断基準の表

※1 一時集合場所 避難場所へ避難する前に、地域の避難者が一時的に集合し、様子を見たり、集団を形成する場所
※2 避難場所・広域避難場所 危険から逃れるために避難する場所
※3 避難所 自宅が被害を受け、生活困難な場合に一定期間生活する場所

被災直後の自宅での行動

慌てると、正しい判断や行動が難しくなります。ケガやパニック、火災などの二次災害を防ぐために、落ち着いて行動しましょう

【地震の揺れが収まったら】

(1)電気のスイッチをすぐに入れない/むやみに火をつけない

配管が損傷してガス漏れしていた場合、引火して爆発したり、通電火災が起こる可能性が。調理中だった場合はガスの火を消す。その後、ガス漏れしていないか臭いを嗅いで確認。ガスの臭いがしたら窓を開ける

電気のスイッチ、ライターの火

(2)ドアを開けて出口を確保

大きな揺れが収まっても余震は続くため、いつでも避難できるよう、部屋の窓や扉、玄関のドアを開けておく

玄関ドアを開けている女性

(3)家具を倒しておく

余震に備えて、倒れそうな家具はあらかじめ倒しておく

(4)不要不急の電話はしない/携帯電話を省エネモードにする

安否確認の電話が殺到すると、被災地の電話回線がパンク状態になり繫がらなくなるため、LINEやSNSなどの連絡方法を活用する。また、携帯電話のバッテリーを長持ちさせるため、省エネモードに切り替える

スマホ、携帯

集中豪雨・台風の場合

河川などの水が溢れても、「家屋が流されるおそれがない」「自宅の居室が浸水する深さより高い」「浸水が継続しても十分な備蓄が準備できている」場合は、上階へ移動し、そこにとどまることで安全を確保する

2階へ上がる女性

<2>につづく

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