「あの人が悪口を言っていた」と嘘をつき、人を争わせるのが好きなパート先の同僚K。そのKのせいで、イジメられて3年間。逆襲の時が来た

思わせぶりに言っておいて、両方の様子を伺っている…(写真:stock.adobe.com)
気になるニュースや家族のモヤモヤ、日々の生活で感じたさまざまな思いや誰かに聞いてほしい出来事など、読者からの投稿を紹介するWEBオリジナル投稿欄「せきららカフェ」。今回ご紹介するのは、70代の方からの投稿です。同じ職場にいるある人の存在が、とてもモヤモヤするそうで――。

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職場のK子は口が上手く…

K子は、仕事よりもお喋りが優先だ。そのお喋りもかなり盛っているか、作り話だ。

5年目の私でも分かるのに、それより長い付き合いの同僚がいちいち「それ本当?」と食い付くのは見ていられない。

K子は口が上手い。

「何でも言ってね」
「あら、それ私がやるのに」

と言いながら、やったためしがない。最初からやるつもりが全く無い。

K子は荷物が届くと「腰が悪い」、掃除を頼むと「膝が悪い」、間違った記載は「目が悪い」、と言って「私って悪いとこだらけなの。皆んなに迷惑かけるから仕事を辞めようと思うのよ」。もう5年も、同じ事を言っている。

1番許せないのは告げ口だ。

「あの切れ者のAさんが、あなたの事をこんな風に思ってるみたいよ。でも、気にしない方がいいわ」

思わせぶりに言っておいて、両方の様子を伺っている。これがK子の趣味だ。

これまでそれが原因で、腹を立てた同僚同士のバトルが、度々繰り広げられた。言った言わないの、小学生レベルのケンカだ。K子は、思い通りに事が運び高みの見物だ。

K子がほくそ笑んでいるのが、周囲の人間は分からないのだろうか。

職場でイジメにあって

私は、最初からその手には乗らなかった。K子の告げ口にいつも無反応でいた。内心は腹わたが煮え繰り返っていたのだが、新人と言う事もあり冷静でいた。

しかし、それがK子の癇に障ったのかもしれない。その後3年近く、とんでもないイジメにあった。

私をイジメたのは、K子ではなく切れ者のAさんだ。

K子が毎日Aさんに、私がAさんを悪く言っていると吹き込み続けていたのだ。

もちろん、私は悪口など一切言っていない。しかしAさんは、K子の作り話をすっかり信じきって、私を目の敵にした。

大きな声で罵倒するのは日常化した。それも、机を両手でバンッと叩きながら「全く貴女って人は!」と、金切り声を上げて私を睨んだ。

周囲は傍観していた。Aさんに盾突く人はいなかった。

当時新人だった私は、ひたすら「いつまで経っても仕事が出来ない人間だ」と、自分を責め続ける日々だった。

急におとなしくなったAさん

しかし3年近く経ったある日、私は上司に「1番仕事のミスがない人間」と評価され「分からないことは彼女に訊くように」と、仕事のお墨付きを貰った。

途端に私は、自分を取り巻く環境について、広範囲に渡って見え始めた。それと同時に、AさんとK子の関係もはっきりと見えてきた。

そこで私は、K子に言った。

「ずっとAさんに、パワハラを受けてきたのよ。若い子ならとっくに訴えられてるレベルよ。我慢強い私だから良かったけど、いったい誰が、Aさんにあれこれ吹き込んでいたのかしらね。いったい誰が、Aさんに告げ口してたのかしら」

K子から目を離さなかった。K子は、明らかに狼狽ていた。

翌日から、Aさんの態度は一変した。憑き物でも落ちたかのように、急におとなしくなった。大きな声も出さなくなった。

その後K子は、「まだAさんに何かされてるの」と何度か聞いてきた。「いいえ」と答えると安堵していた。

あのパワハラ事件から2年ほど経つが、K子の性格は当初と変わらない。悪趣味も再燃している。切れ者だったAさんは陰を潜め、人への言葉も選ぶ様になった。

職場が、前よりは少しだけいい雰囲気になっていた。ただ、最近入ってきた新人に、K子は急接近している。

「K子さんは親切でいい人ですね」と新人に言われ、満面の笑みのK子だが、どうやら新たなターゲットを見つけたようだ。目が離せない。

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