U18日本代表候補、北照・高橋幸佑は中日5位 「愛される選手に」

中日に5位指名された高橋幸佑投手=2024年10月24日午後7時10分、小樽市の北照高校、鈴木優香撮影

 プロ野球のドラフト会議が24日、東京都内であり、今夏の南北海道大会で4強入りした北照高の高橋幸佑投手(17)が中日から5位で指名された。

 校内で野球部員ら約100人と中継を見守った高橋投手は、硬い表情でテレビ画面を見つめていたが、名前が呼ばれると安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 横浜市育ちで中学までは軟式でプレーしていた。第100回と101回の選手権大会で甲子園で戦う北照の選手たちの姿を見て、母親と自身の出身地、北海道で野球に励もうと決意。推薦で入部してくる選手が大半のなか、一般入試で野球部に入部した。

 慣れない練習や環境に一時は体重を20キロ落としたこともあった。「とにかく体をでかくしろ」という上林弘樹監督の言葉に応え、食事とウェートトレーニングで筋肉を増やした。中学時代は最速125キロだった球速は149キロまで上がり、U18日本代表候補に呼ばれるまでに、急成長した。

 「プロ野球界で20年間やり続けて、引退する時にはセレモニーをしてもらえるような愛される選手になりたい」と笑顔で抱負を語った。

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 道内出身ではこのほか、石田充冴投手(北星大付高)が巨人4位、若松尚輝投手(札幌第一高―札幌学院大―四国IL高知)がDeNA4位、片山楽生投手(白樺学園高―NTT東日本)がオリックス6位で指名された。(鈴木優香)

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