【ドラフト】北照から13人目のプロへ…中日から5位指名の高橋幸佑投手「20年間やり続ける」

チームメートに担ぎ上げられる北照・高橋

◆2024年 プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD(24日)

 プロ野球のドラフト会議が24日、都内で行われ、道内の高校からは、北照・高橋幸佑投手(17)が中日から5位指名を受けた。道内関連では、育成も含めて計10人が指名された。

 中日に5位指名された瞬間、高橋は少しだけ頬を緩めた。チームメート、学校関係者、横浜から駆けつけた家族と運命の瞬間を待ち続け、「不安はなかった。素直にうれしい。やってきたことが報われた」と喜びを口にした。

 無名の存在から成り上がった。横浜茅ケ崎中時代、夏の甲子園で北照の試合を偶然観戦したことがきっかけで進学を決め、野球部では数少ない一般入試で入学。硬式出身が多くを占める中、軟式出身の高橋は当初ほとんど目立たなかった。だが、食トレやウェートトレで180センチ、82キロとたくましく成長。120キロ前後だった球速は148キロまで上がり、3週間前には大台手前の149キロをマークした。

 北照出身者ではこれまで12人がプロ入りしており、大卒では17年の村上海斗(元巨人)、高卒では14年の斎藤綱記(現中日)以来となるドラフト指名。同じ左腕の斎藤は特に憧れの先輩だ。目標は「プロ初勝利」「20年間やり続ける」そして「いつか斎藤先輩と“北照リレー”を」。お菓子作りが特技という高橋は、決して甘くないプロの世界でも成り上がってみせる。

(石井 睦)

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