パリ五輪メダリスト2人、地元で表彰 名物ギョーザ100人前も贈呈

栃木県民栄誉賞の鏡優翔選手(左)と県知事特別表彰の松下知之選手=2024年10月1日、栃木県庁、津布楽洋一撮影

 今夏のパリ五輪で金メダルと銀メダルを獲得した宇都宮市出身の2選手が1日、栃木県庁と市役所で行われた地元の賞の表彰式に臨んだ。

 レスリング女子76キロ級で日本勢初の最重量級女王に輝いた鏡優翔(ゆうか)選手(東洋大卒、サントリー)は、県民栄誉賞を受賞。競泳の男子400メートル個人メドレーで今大会日本勢唯一のメダルを獲得した松下知之選手(東洋大1年)は、県知事特別表彰(県スポーツ功労賞)を授与された。2人には市民栄誉賞も贈られた。同賞はこれまで渡辺貞夫氏(サックス奏者)ら4人が受賞している。

 メダルと同じ金色のネイルで登場した鏡選手は「中学2年生まで育った思い出の地に凱旋(がいせん)して賞をいただけて本当にうれしい」と喜びを語った。「4年後、また(松下選手と)2人で同じ舞台に立てたら」とロサンゼルス五輪への抱負を述べた。

 松下選手も「県、市の方々が応援してくださっているのをすごく感じた。みなさんのご声援のおかげで、銀メダルを獲得することができた」と感謝した。「今回はメダルが目標だったが、4年後はてっぺんを取るように」と頂点を見据えた。

 コメやナシなどの県産農産物や宇都宮名物ギョーザ100人前なども贈呈された。鏡選手は「ギョーザは私の1人前なのか、一般の人の1人前なのかと考えた」とユーモアたっぷりに感想を述べた。松下選手に「私は以前の表彰でもいただいた栃木のコメをたくさん食べて金メダルを取ったので、次は(松下選手も)金を取ると思う」と助言した。松下選手は「寮で自炊しているので、県のおいしいコメや肉はありがたい」と、食べて強くなると誓った。(津布楽洋一)

ジャンルで探す