ドジャース大敗で指摘されるロバーツ監督2つの采配ミス…「ヤンキースの大砲」覚醒させた “大罪” も
10月30日、ドジャースが王手をかけておこなわれたワールドシリーズ(WS)第4戦は、ホームのヤンキースが11対4と大勝し、ドジャースの3勝1敗となった。
ド軍ファンから見れば「たかが1敗」だろうが、「されど1敗」と心配する声もある。
WS新記録となるド軍・フリーマン一塁手の6試合連続本塁打で幕を開けた第4戦。3回にヤ軍のボルピー遊撃手の満塁弾で5対2とリードを許すも、5回の大谷翔平の中前打など、ド軍もあきらめずに追いかけ、8回表を終わって6対4とヤ軍の2点リードという状況に。最後の最後までもつれそうな試合展開となっていた。
しかし、8回裏のロバーツ監督の一つの采配で、試合はぶち壊れてしまった。
まだ2点差のなか、ロバーツ監督がマウンドに送り出したのはハニーウェル投手。夏場でもロン毛にアンダーシャツはハイネックということで、日本のファンにも徐々に浸透してきた右の本格派だ。ただし、調子はよくない。10月19日のメッツとの地区優勝決定戦の第5戦でも2番手で登板し、4回2/3で失点4と炎上し、試合をぶち壊している。
30日の登板も、さながら19日の再現となった。被安打4、被本塁打1、自責点5であっという間の7点差。何とか1回を投げ切ったが、要した球数は50にも及んだ。現地記者も、ロバーツ監督の采配にはこう苦言を呈している。
「ロバーツ監督は『短期決戦の采配には自信がある』と語っていますが、現地では逆の評価です。
彼は2016年にド軍の監督に就任してから昨年まで8年連続でポストシーズンに進出していますが、世界一になったのは2020年の一度だけ。もし自信があるなら、もっと世界一になっていますよ。
とくに投手起用に難があり、交代が早かったり遅かったりと、一貫性がないですね。
この日の投手交代でも2つの大きなミスを犯しました。1つは8回裏でまだ2点差なのにハニーウェルに投げさせたこと。メッツ戦でも4失点KOされていたにもかかわらず、また投げさせた。結局、また5失点し、この時点で試合は決してしまいました。
もう1つは、4失点後の一死2塁でジャッジを迎えたときのこと。すでに10対6でド軍の攻撃はあと1回だけなので、ハニーウェルを続投させたのは、無駄に投手を使いたくなかったからでしょう。それはわかるのですが……」
ロバーツ監督の采配ミスはこれだけではない。現地記者は、8回で食らった、ヤンキースの主砲、アーロン・ジャッジ外野手のタイムリーヒットをあげる。
「ハニーウェルに、ジャッジとまともに勝負させる必要なんてまったくなかったんです。ところがまともに勝負し、WS初のタイムリーを打たれてしまいました。
WSではこれまで振るっていなかった彼に撃たれてしまったことで、『眠っていた大砲が目を覚ます!』とニューヨークでは大騒ぎです。点差を考えれば四球でもよかったわけです。ジャッジにわざわざ復活させるきっかけを作ったロバーツ監督の采配には大きな疑問が残ります」(現地記者)
Xでも「ハニーウェル投手」は注目の的だ。
《特にハニーウェルの投球にはイライラがつのった、守備が長すぎる!!》
《単純にこの采配嫌いです 2点差で負けてて1回だけのためにハニーウェルなら意味ないじゃん だったらナックを最後まで投げさせるべき 4回56球でこの展開でナック変える理由がないんだよ もう5.6.7戦の先発は3人いるんだしさぁ》
《途中まですげえ競った試合だったが ハニーウェルがド派手にいった》
また「ジャッジ対ハニーウェル」も話題に。
《ハニーウェル4点取られたことよりもジャッジにタイムリー打たれたことの方がまずいよ ジャッジに当たりが出ると一気に逆転優勝ムード漂っちゃう》
《ブルペンデーなんでこういう展開なるのはある程度しゃーないけど、ジャッジだけは復調させないで欲しかったなハニーウェル…》
これまでのWSで、3連勝で王手をかけたのは過去24度あるが(引き分けをはさんだ2例を含む)、すべて王手をかけたチームが優勝している。だが、それらのジンクスをすべて消してしまうほどの “凡采配” なのかもしれない。
10/30 11:12
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