【パリ五輪「メダル候補」たちの素顔】永井友理・葉月姉妹 ホッケー一家で育ち「辞めたいと思ったことも」

永井葉月(右)と友理

 

 ホッケー女子日本代表「さくらジャパン」の中心選手として期待されるのがFW永井友理とMF葉月の“永井姉妹”だ。

 

 2人は、リオ、東京に続き、パリが3度目の大舞台。ともに代表出場200試合を超え、2016年リオ五輪では父の祐司さんが女子代表監督を務め、3年前の東京五輪には弟の祐真さんも男子代表として出場するなど、ホッケー界で永井一家を知らない人はいないほど知られた存在だ。出身はホッケーが盛んな岐阜県各務原市。「ホッケー一家」の姉妹が競技を始めたのは、姉の友理が小学5年、妹の葉月が小学3年だった。

 

 

「幼少期は水泳やテニスもやっていました。ホッケーでは、子供のころから妹のほうがうまいと言われ、両親と比較されたことも。やめたいと思ったことは一度や二度ではないですね(笑)」(友理)

 

 葉月は「姉とは性格が真逆なんです」と笑う。

 

「努力家の姉と比べ、私は練習が好きじゃなかったり…。姉は子供のころから私をライバル視していて、あまり2人で話すことはありませんでした。なので、ホッケー界では仲が悪い姉妹だと思われているんです(笑)」(葉月)

 

 姉の友理は、パリ五輪で主将を務める。「パリ五輪が集大成になる」と意気込みを語る。競技について話す姉妹の様子からは“戦友”としての絆が滲んだ――。

ジャンルで探す