福原愛 パリ五輪は中国メディアで解説、日本では石川佳純の人気急上昇で「卓球界の功労者」地位喪失か

 

 間違いなく日本卓球界をリードしてきたのは、幼いころから“泣き虫愛ちゃん”と親しまれてきた福原愛だ。それほど注目されていなかった競技を、国民が期待するまで人気を押し上げたのも彼女の功績だ。

 

 五輪で2大会連続でメダルを獲得し、その実績と卓球を国内に広めた功績を考えれば、パリ五輪でも、どこかの局のブースに座っていても不思議ではない。ところが、日本各局のブースに彼女の席はない。

 

 

「これまでの卓球界への貢献度から考えれば、パリ五輪で福原さんの争奪戦があったとしてもまったく不思議ではないですね。2016年のリオ五輪後に台湾の江宏傑と国際結婚し、二人のお子さんにも恵まれた。しかし、2021年7月離婚成立を発表。注目された結婚の末の離婚でしたので、しばらくは活動や出演を控えるところ。ところが7月末の東京五輪ではフジテレビの解説として登場し、『鋼のメンタル』だと世間を驚かせました」(スポーツ紙デスク)

 

 だが、その後は子供たちの親権問題や自身の不倫疑惑もあり、表舞台から消えていく。そして、久々に姿を現わしたのが7月3日に東京ビッグサイトで始まった「スポーツチーム・アスリート向け総合展2024」でのトークセッションに登場したときだった。

 

 その席でパリ五輪について聞かれると、「パリから試合の様子などをSNSや中国のメディアとか、いろんな場所を含めて発信していく予定です」と説明した。

 

「福原さんが最後に頼ったのが中国ということでしょう。日本では当初、“子供のために戦う母”の印象が強く、応援する声は多かったんです。ところが、自身の不倫疑惑が生じると、嫌悪感を抱く人たちが増え始めました。台湾でも最初はすごい人気でしたが、台湾人の夫を裏切ったように捉えられ、人気は低迷。そんななか中国での人気は変わらず、『離婚しようがしまいが、我々は愛ちゃんを応援するのみ』といった歓迎の声がネット上に多く聞こえました」(同前)

 

 福原は6月23日、中国のSNS・微博(ウェイボー)のイベント「2024微博文化之夜」に出席し、「年間文化国際交流実践者」の賞を獲得している。パリ五輪では中国メディアが拠点となるのだろう。

 

 現在、“日本卓球界の功労者”は別の人物の称号になりつつある。現役時代はつねに“福原の二番手”と見られていた石川佳純が、一躍主役の座に躍り出た。今回はフジテレビの専属スポーツキャスターとしてパリに向かったが、とにかく評判がいい。

 

「もともと美人で有名でしたが、引退後、その美しさに磨きがかかったと評判なんです。取材では現場を第一に考え、直接取材することを好んでいます。現場でのスタッフ受けもいいですしね。今回初めての五輪取材ですが、ここで成功すれば新たな道が開けるでしょう」(スポーツ紙五輪担当記者)

 

 Xでは《アスリートキャスター、石川佳純さんの一人勝ち》の文字が躍っている。もはや卓球界の顔は石川と言えるかもしれない。

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